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「宿題してから遊びに行きなさい」は本当に正しいのか?

教育・子育て

特に小学生ですが、「宿題してから遊びに行きなさい」というルールがある家庭は多いです。サザエさんの家でも、そういうルールでしたよね。カツオが宿題をせずに野球をしに行こうとして、サザエさんに見つかり、叱られている場面を見たような気がします。

でも「宿題をしてから遊びに行く」って、本当に正しいのでしょうか。

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宿題の目的

記憶の定着を図る

学校から出される宿題の目的とは、そもそも何なのでしょう。学校で習ったことを、もう一度家で復習することで、記憶の定着を図るというのが第一の目的です。

この目的で考えると、「宿題をしてから遊びに行きなさい」は効率が良くありません。むしろ「遊んで帰ってきたら宿題しなさい」の方がよいです。

記憶というのは、少し忘れかかっているころに思い出すことでより定着します。遊びに行って学校の授業の内容が少し抜けかかっているところに、宿題をやることで思い出す。記憶の定着という観点からは、良いやり方です。

反対に宿題をしてから遊びに行くと、頭に入った内容が、遊びによって上書きされてしまいます。記憶の定着という観点から考えると、あまり良くないやり方です。

家での学習習慣をつける

それ以外にも宿題には「家での学習習慣をつけてもらう」という目的もあります。学校から帰ったら、まず宿題をする。これを目的とするなら、それはそれでありでしょう。

ですが中学・高校となった時、学校から帰ってすぐに、宿題や勉強をすることになるでしょうか。多くの中学生・高校生の勉強時間は夜遅くですよね。むしろ夜ご飯を食べ終わってから、寝るまでの間に勉強時間を設定して、そこで宿題をやらせる方が後々までの習慣につながるような気もします。

学習状況の確認

さらに宿題には、「子供の学習状況を保護者に確認してもらう」という目的もあるかもしれません。これは保護者の方の手が空いている時間がいいですね。それが学校から帰ってすぐなら、それはそれでありでしょう。

ですが、この場合想像できることがあります。それは子供が学校の勉強を理解していなかった場合のことです。子供は遊びに行きたい。親は理解できるまで遊びに行かせたくない。子供は遊ぶことが頭の片隅にあるので、話を全然聞きません。そして親子喧嘩です。

この場合もやはり、落ち着いて勉強できる時間にする方がよい気がします。

楽しいことは勉強が終わってからする?

「宿題してから遊びに行きなさい」と同じような話で、「テレビは勉強が終わってからにしなさい」や「宿題が終わるまでゲームは禁止」などがあります。「楽しいことは勉強が終わってからする」って本当に正しいのでしょうか。

やはり逆で、「テレビが終わってから勉強をする」「ゲームが終わってから宿題をする」の方が理屈で言えば正しいです。

これは先ほどの宿題の例でも触れましたが、記憶の定着という面からそういえます。

また「ゲームがあるから宿題はやめる」と「宿題があるからゲームはやめる」とどちらが、あるべき姿でしょうか。当然後者ですね。ということで、時間を区切るという面からも「楽しいことが終わってから(けじめをつけて)勉強をする」の方が正しいです。

宿題をしてから遊びに行ってもよい

これまで「宿題してから遊びに行きなさい」は本当は正しくない、ということを書いてきました。ですが果たして本当にいけないのでしょうか。

実はそれは宿題の内容によります。漢字の書き取りなら「宿題してから遊びに行きなさい」でもかまいません。単純な計算問題も同様です。作業的な宿題なら、遊びより先にやらせて問題はないと思います。

あるいは、やり終わった宿題内容を、保護者の方が確認して、「間違ったところとわからなかったところは、また晩御飯終わってから一緒にやろうね」とするなら、遊びより先に宿題をやらせてもいいでしょう。

まとめ

「宿題してから遊びに行きなさい」は本当に正しいのか? について考えてみました。理屈で言えば、むしろ逆です。つまり「遊んで帰ってきたら、しっかり宿題をしなさいよ」というのが正しいのではないでしょうか。

ですが、もちろん最後に書いたように、宿題をしてから遊びに行かせて良い場合もあります。

一番の問題は盲目的に「宿題してから遊びに行きなさい」と言ってしまうことです。もしそうなっていたら、一度子供の宿題に目を通してあげてください。

どういった内容をしているのか、出来具合はどうなのか、取り組み方はどうなのか。そういうことを総合的に判断すると、また言葉が変わってくるかもしれませんね。

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