解答を渡すのが良いか? 渡さないのが良いか?

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あれ? 解答はどこにあるの? と聞くと、「お母さんが持っています」と答える子がいます。また、「解答を預かっていてもらえませんか?」というお願いをされることもあります。

解答を子供に渡すのか、渡さないのか、と言う問題について、考えてみたいと思います。

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解答丸写し

定期テスト前に、課題を提出しなくてはならない。よくあるパターンですね。定期テスト範囲のワークが、課題として出されていて、テスト当日に提出するやつです。学校の先生も「テスト勉強を頑張れ」という気持ちで、課題を出しているのでしょう。

ところが、その当の本人が何をしているかというと、答えを横に置いて、解答を丸写しです。ただ、完全に丸写しだとばれるので、ところどころわざと間違えるのだそうです。どこに頭を使っているのか……

そしてそれを指摘すると、こう返ってきます。「いや、まず課題を終わらせるんです。そこからテスト勉強をするんです。早くテスト勉強を始めたいから、答えを写しているんです。」なんとまぁ、ヘリクツは一丁前です。

彼がやっているのは字の練習。いや、字も雑に書いていますので、字の練習ですらありません。単なる手の運動です。そしてシャーペンの芯と、赤ペンのインクの無駄づかい。地球にやさしくありませんね。

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解答が手元にない

次の例です。彼もテスト前の課題に取り組んでいます。こちらは答えを見ずにやっています。真面目にやっているんだなぁ、と思って見ていますと、ペンを持ったまま、固まって動きません。どうかしたのかと、聞いてみると、「この問題がわかりません」と言います。見ると社会のワークです。彼が困っているのは用語なので、わかるわからないではなく、知っているか知らないかの話です。

「わからなかったら、答えを見たらいいんじゃないの?」と言うと、「答えがどこかに行きました。」と言います。どこかに行ったじゃなくて、なくした、だろ! と言いたくなりますが、それはガマン。で、同じ学校の人から解答を借りて、その答えを見せます。

「この答えは○○なんですって。知っていた? 知らなかったら、教科書とかで確認しておきなさいよ」と、伝えて別の子の様子を見に行きます。

しばらくして、先ほどの彼の様子を見ると、他の子から借りたその解答を使って、答えの丸写し中……。なぜそうなるのか……

それを指摘するとこう返ってきます。「でも、さっき先生、わからなかったら答えを見たらいい、って言いましたよね。」

いやいや、確かに答えを見たらいい、とは言った。でもそうじゃない。答えを丸写ししろとは言っていない。というか、常識で考えて解答丸写しで、本当に勉強になると思っているのか? これは私の伝え方がまずいのか、この子の理解がまずいのか。

結局子供というのは、解答が手元にあれば、解答丸写しという魔力に飲み込まれていくものなのかもしれない、などと、諦観にも似た気持ちもわいてきます。

解答を渡すか渡さないかのジレンマ

解答を子供に渡すか渡さないかというのは、永遠のテーマかもしれません。ただ、永遠のテーマであっては本当はいけないのです。本来あるべき姿は、問題を解いて解答で丸つけをする。間違えたところをやり直す。この流れです。解答が手元にないとそれができませんので、解答を渡すのが本筋です。

ただ解答を渡すと、実際は上記のようなことになります。子供は解答丸写しの誘惑に逆らえない。ならば、解答を渡さずに、教科書とか参考書を調べてやってきなさい、となるかもしれない。しかし調べてやったとしても、解答がないと、それが本当に正しいのか間違っているのかがわからない。であれば、やはり解答は渡すべきです。

ただ解答を渡すと…… 以下くり返し。

受験勉強になると

ところで中学三年生の10月あたりから、受験勉強をスタートさせます。具体的には、入試問題の過去問に取り組ませます。一般的に赤本と呼ばれるものを購入させて、1週間に1年分、宿題としてやるように言います。

取り組ませる前に一通り、やり方の説明をします。とはいえ、言うことはいつもと同じです。まず問題をやって、丸つけをしなさい。間違えた問題はもう一度やってみる。わからなかったら解説を読む。それでもわからなかったら質問においで、という感じです。

その赤本ですが、当然解答がついています。もちろん預かるなんてことはしません。それがないと丸つけができませんものね。それで彼らはどうなるのか? 解答丸写しになるのでしょうか?

実はこの赤本の課題になると、誰一人解答丸写しする人はいなくなります。みんな真面目に取り組むのです。

解答丸写しではなくなる理由の一つは、子供の成長があります。この時期になると勉強の本質を理解します。課題のやり方を説明すると、その意図をきちんと理解するのです。ですので、解答丸写しする意味がないことも理解しているので、しなくなるのです。

また目的意識の違いも大きいです。自分が受験する(であろう)学校の、赤本に取り組ませています。すると普段の学校で出される課題とは、取り組む意欲が違います。受験勉強という、一段ステージが上がった感覚もあるかもしれません。真面目にやろうとするのです。

まとめ

解答を渡すか、渡さないか、という問題。結論から言えば、渡すのが本筋です。ただ、渡すと解答丸写しになる、という意見ももっともです。ですので、ここは個人差になるかと思います。しっかり自己管理できる子には、解答を渡してあげるべきでしょう。

そして最後の例に挙げたとおり、最終的にはどんな子供たちでも自己管理して、自分で勉強ができるようになります。自分で解答を使って丸つけができるようになるのです。またそうなってもらわないといけません。

確かに勉強に対する意識が低いときは、子供は解答を丸写しします。そういう期間はあります。しかしそれも、自分で丸つけができるようになるための準備期間だ。あるいは練習期間だと考えて、あえて解答を渡してしまうのも、一つの方法かと思います。

解答を丸写ししている姿を見ると、もやもやしますけれどね。

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教育・子育て
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