「わからなかったら、質問しなさい」と言ってはいけない理由

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「わからなかったら、質問しなさい」と言われた子供はこうなる。

「わからなかったら、質問しなさい。わからないまま放っておいたらダメです」という話。これは確かに正しいのですが、1つ言葉が足りません。足りないがために、これを言われた子供たちはこういう質問をするようになります。

「先生、この問題の答えは何ですか?」

「先生、この単語のつづりはこれであっていますか?」

この質問に答えたとしましょう。子供たちの学力はそれによって上がるでしょうか? 上がりませんね。答えを写しているのと同じことですから。

こういった状況を改善するには、どうしたらよいでしょうか?

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「わからなかったら、質問しなさい」の前に言うべきこと

「わからなかったら、質問しなさい」の前に言うべきことは、「わからなかったら、調べなさい」です。そしてその後、「それでもわからなかったら、質問しなさい」となるのです。

ある地域のトップ校に合格した生徒が、こういう話をしてくれました。

「僕はわからない問題があったら、悔しいです。それについて一日中考えることもあります。どうしてもわからなければ、解説を読みます。それでもわからなければ、それについてまた考えます。そしてやはりわからなければ、先生に質問します。」

ここまで極端である必要はありませんが、わからなければ、まず自力で何とかしようとする気持ちは必要です。それを持たせるには、日々の習慣です。わからないことは、まず自分で調べる。これが基本であることを、刷り込んでいくのです。

なんで? なんで? の理由

小さな子供がよく言いますよね。「なんで空は青いの?」「なんでゾウの鼻は長いの?」「なんで砂糖は甘いの?」 これは、本当にその答えが知りたいのではなく、構ってほしいのです。お話がしたいのです。だから「空が青いのは、光の屈折が……」とか言っても仕方ありません。「本当だね。空が青いのなんでなんだろうね。青いお空はきれいだよね。雲に乗って行ってみたいよね。」とか言って、お話をしてあげればいいのです。

最初の例の「先生、この問題の答えは何ですか?」も、それと同様です。「その答えは○○だよ」と言っても、「ふーん」で終わりです。覚えようともしません。最初のうちは、本当に答えが知りたいのかもしれませんが、それが繰り返されていくうちに、質問することや、先生と話をすることが目的になるのです。質問すると勉強している感覚になる。先生と話をすると、それで覚えられたような気になるのです。

感情が言葉に出ると言いますが、その逆で言葉によって感情が左右されるのです。

調べる習慣をつけさせる。

小さな子供であれば、そうやって相手をして、自己肯定感を与えてあげるのは必要です。ただ、勉強を正しく行うという意味では、思った疑問をなんでもすぐたずねるのは、よろしくありません。わからなかったら、まず調べる。その習慣をつけるさせることが大事なんですね。

ですから、小学校の宿題で「教えて~」ときた場合、すぐ教えるのではなく、「じゃぁ、教科書を調べてみよう」と言って、一緒に教科書の該当ページを探してあげるのです。「この漢字どうやって書くの?」なら、一緒に国語辞典を引いてあげるのです。そうやって、わからないことは調べて解決するということを刷り込んでいくのです。

調べる習慣が身につくとこうなる。

調べる習慣が身につくと、子供の質問は、変わってきます。

「先生、この問題の答えは何ですか?」は「この問題、解説を読んだのですが、わかりませんでした。教えてください」となります。この二つは全然違います。前者は「答え」を知りたがっているのに対して、後者は「考え方」を知りたがっているのです。この差は大きいですね。

「答え」はその場限りのものですが、「考え方」は応用がききます。その考え方を使って、同様の問題を解くことができるからです。すると、徐々に質問が減ってきます。自分で解決することができるようになるからです。そうなれば、一つ一つ質問している人と比べて、効率は段違いです。

「分からないことがあったら、まず調べなさい」と言ったら、ある生徒が「聞いた方が早いもん」と言いました。その場限りでいえば、そうでしょうが、長い目で見れば自分で調べられるようになった方が「早い」のです。

まとめ

「まずは自分で調べる」というのは、勉強に限らず、社会人としても重要なスキルです。何でもかんでも人に質問していたら、いずれいいように利用されてしまいます。

「わからなかったら、質問しなさい。わからないまま放っておいたらダメです」の前に言ってほしいことは、「わからなかったら、しっかり調べなさい」です。そして、「それでもわからなかったら、質問しなさい」です。自分で調べられる人は、それだけで優秀です。

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