「国語ができないので、何とかしてください」という話

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ある事例

ある小学生の子供がいます。学校で親と先生の面談があり、そこでその親は、テストの点を見て愕然としたそうです。国語が平均点にぜんぜん足りていなかったのこと。学校の先生からは「読解力がない、このままではまずい。」と言われたそうです。

母親は学校の面談が終わり家に帰ると、子供と話をします。母親としては子供を傷つけないよう話をしたらしいのですが、子供はその辺をすぐに察します。「私はぜんぜんできないんだ」と大泣きになったそうです。

母親はそこで「弱点が早めに分かってよかった。この夏休みでしっかり克服していこう。大丈夫、塾の先生が何とかしてくれるから」と言って、週1回だった通塾回数を、夏休みの間は2回に増やすことを決めたそうです。

「こういうのはやはりプロにお願いしないと、と思いまして。何とかしてください。先生ぜひお願いします。」と母親は言います。子供思いの良い母親による、よくある話のように感じます。しかし実はここまでの中で、問題点が3つあります。それを一つ一つ確認しながら、最後にどうすれば国語力がつくのか、その対策を考えていきたいと思います。

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その子の学力を把握しているか

問題点の一つ目は、この母親が子供の学力を把握していなかったという点です。学校のテストの点数を見て愕然とする以前に、気づけるポイントはいくらでもありました。塾から出している宿題はミスが多く、毎回間違いなおしが多くされています。それを一目見るだけでその子の学力は分かるはずです。

あるいは学校の宿題を一緒にやるということもなかったのかもしれません。これは母親の言葉の中にも表れています。「塾の先生が何とかしてくれる」や「プロにお願いしないと」という部分です。勉強のことは人任せという意識になっていたのかもしれません。

すぐに国語力をつけられるか

問題の二つ目は、国語力・読解力を夏休みの間に何とかできると思っている点です。

国語力をつけるというのは、「算数をできるようになる」「英語を話せるようになる」と同様に大きな目標になります。その前段階として「二桁同士の掛け算ができるようになる」や「単語を20個覚える」があるはずです。

国語力をつける前段階として何があるのかを把握することが必要です。

子供と話すべき内容か

問題の最後は、学校との面談内容を子供に伝えている点です。

さぼっていてこの結果なら学校での話を家に持ち帰り、ひざを突き合わせて話し合うことは意味があるでしょう。しかしこの子はそういうタイプではありません。であれば子供と話して不安を掻き立てても意味がありません。現状を把握し今後どう対策するかを考えるのですが、その相談相手は子供ではなく大人になるはずです。

そういうことを踏まえて、そのお母さんに次の様な内容をお話しさせていただきました。

国語力がない原因

まず国語力がないといいますが、この子の場合、根本の原因は漢字が読めていないことです。それまでの宿題の漢字の部分を見てもらうと、「読み」の部分のできが良くない。漢字の「書き」が苦手な子でも「読み」はそこそこできるものです。それがこの子は日常で使うだろうという言葉の読みもできていないことが多くありました。

またそれに関係するのかもしれませんが、言葉の意味を理解していないものが多くあります。例えば「木造の家」という言葉があります。「木」で「造る」、ですから、木で造られた家のことですが、そういう連想ができないのです。

家で本を読んでいるかどうかをたずねてみると、本は好きで読んでいます。特に星の本が好きで、色々私に話をしてくれます、とおっしゃります。よくよく聞くとその本というのは図鑑のことでした。

もちろん知的好奇心を引き出すという点で、図鑑というのはとても良いものだと思います。しかし国語力という点に関しては、それほど大きく影響を及ぼすものではありません。

国語力を伸ばすための対策

長くなくてもかまいません。短いお話を読む習慣をつけさせることが国語力の向上に効果的です。まずは文字に慣れさせることが大事かと思います。もし可能であれば、声に出して読ませてみると、何が分かっていないのかが お母さんのほうで把握できます。

また話を聞きながら、「○○って、どういうことなんだろうね」とか質問をしてあげたり、色々会話をしたりすることによって内容の理解が進むと同時に、本を読むことに対しての興味が増してくるのではないかと思います。

とりあえず塾としては短めの文章を読んで、それに答える形式の問題を用意してやらせていきます。しかしそれをやったからといって、すぐに国語力がつくかというとそうはいきません。国語力というものは先ほどお話したようなことを積み重ねていって、身につくものですので、長い目で見てあげてもらいたいと思います。とお伝えしました。

最後に

これはあくまで、一つの事例です。こういうことがあってこういう対応をしたという話です。そしてそれを見て何かを感じる方がいれば、それはそれでいいというものです。この対応で正解かどうかというものでもありません。

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教育・子育て
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