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子供の勉強内容に、関心を寄せることが大切な理由

教育・子育て

色々な保護者の方と話をしていて、よくある言葉で、「うちの子は全然勉強しないんです」というものがあります。その後「やればできるはずなんですけれどね」と続きます。

そりゃそうでしょう。やればできるようになるのは当たり前のことです。それではなぜやらないのでしょうか。そこには親の子供に対する態度に関して、共通するものがあることが分かりました。

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私は勉強分からないので、先生にお任せします。

「私は勉強が分からないので、先生にお任せします」と言われることがよくあります。信頼してくれているように聞こえますので、とてもありがたい話なのですが、実はこの心構えはあまりよろしくありません。つまりは、「私は子供の勉強に関心がありません」と言っているのと同じことですから。

子供の勉強に関心を持たないと、子供はどうなってしまうのでしょうか。これは監視がいない自習と考えれば簡単です。あるいは顧問がいない部活動みたいなものでしょうか。まともに勉強なんかするわけがありません。

大人だってそうですよね。上司のチェックがなければ、どうしても仕事に気が入らなかったりしますよね。同じことが子供の勉強に言えるのです。

同様の発言には、このようなものもあります。「テスト前には部屋にこもっていますので、勉強をしているかとは思いますが、正直何をやっているか分かりません」残念ながらこの場合、まず間違いなく、自室でスマホを触っています。

では、どうしたらよいのでしょうか。

勉強をリビングでやらせる

子供専用の学習部屋、学習机は必要ない。勉強はリビングでやらせるのが良い、という話があります。確かにそうすると、子供が勉強しているかどうかの監視はできます。子供の方もスマホを触っているわけにはいきません。

ただ、これだけだと不十分です。

まず、「リビングで勉強しなさい」と言って、素直に従うでしょうか。小学生なら大丈夫でしょう。しかし、中学生以上になると、おそらく反発があるはずです。仮に従ったとしても、内心はしぶしぶです。

リビングで勉強をやらせる目的は、子供の勉強の監視だけではありません。もう一つ大きな目的があるのです。むしろこちらの方が大切になります。それは「子供と勉強の内容に関して会話をする」ということです。

子供と勉強の内容に関して会話をする

勉強の内容に関して会話をするとはどういうことなのか、具体的な例を二つ挙げてみましょう。

女の子

何かわからないところはない?

男の子

ここが分からない。

女の子

これは、こうやってこうやったらいいよ。わかった?

男の子

わかった!

これで、子供から尊敬を得られます。ここで注意するべきなのは、「何でこんなことが分からないの!」となってはいけないということです。そうなる前に、「明日改めてやってみよう」や、「教え方がまずかったかな。先生にこの問題は質問しておきなさいよ」としておきましょう。

私は勉強のことが分かりませんから、という保護者の方もいらっしゃるかもしれません。それなら、こうお話ししてみてはいかがでしょうか。

女の子

どんなことを今、勉強しているの? へぇー、難しそうなことやっているのねぇ。これってどうやってやるの? 教えてよ

人は教わるときその5%しか知識になりませんが、教えると90%が知識になるそうです。子供の自尊心を高めると同時に、内容の理解も深めさせることができますので、とても有効な働きかけです。

誠実な関心を寄せる

D・カーネギー著「人を動かす」の人に好かれる六原則の一つ目に「誠実な関心を寄せる」というものがあります。

いくつか面白い例がありますが、特に最初の一つが秀逸です。「友を得る達人」についての話です。友を得る達人とはつまり、「犬」のことです。

こちらが近づくと尾を振り始める。立ち止まって、なでてやると、夢中になって好意を示す。何か魂胆があって、このような愛情の表現をしているのではない。家や土地を売りつけようとか、結婚してもらおうとかいう下心はない。何の働きもせずに生きていける動物は、犬だけだ。

先ほど例に挙げた「どんなことを今勉強しているの?」について、その効果を示しましたが、それは置いておいても、実際子供がどんな勉強をしているのか、興味はありませんか? それを素直にぶつけたらいいのです。

すると子供は一生懸命、それについて教えてくれます。ちょうど自分になついてくる犬に対して、一生懸命世話をするのと同じように。

まとめ

子供に勉強をさせるためには「勉強しなさい」という言葉は必要ありません。「どんなことを今、勉強しているの?」と、子供の勉強内容に関心を寄せればよいのです。

それができていない原因は、親に遠慮があるからです。本来、「勉強」が親子間での最大の関心事であるのは、当然です。「私は勉強教えられないから」ではなく、教えられないなら逆に「どうやってやるか教えてよ」と働きかけてもらいたい。

共通の趣味を持っていると、お互いの仲も深まりますし、その趣味の内容も深まります。同じようなことが勉強でできたら、言うことがありませんよね。

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