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「勉強のやり方がわからない」の前に確認するべきこと

熱心に教えている若い先生 教育・子育て

勉強のやり方がわからないみたいなので、教えてあげてもらえませんか? という保護者からの要望がしばしばあります。これはとても残念な傾向です。

というのも、そういう話になるということは、保護者の方では「うちの子が点数を取ることができていないのは、勉強方法が悪いからだ」と思っているからです。しかし実際は点数が取れていないのは勉強方法が悪いからではなく、ほかに原因があることがほとんどです。

どういうことなのか、確認していきましょう。

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学校の授業を聞いていない

まず学校の授業をしっかり聞いていないかもしれません。「○○先生嫌いやわ~」や「○○先生の教え方へたくそやわ~」という発言がありましたら、まずこれです。

確かに相性の合う合わないはあります。だからと言って、独学で勉強をする労力を考えると、合わないからと言って授業を聞かないことはあまりにもったいない。そこはしっかり納得させて授業に取り組ませるべきです。

そもそも勉強していない

次にそもそも勉強をしていないケースがあります。

そう言うと、「いいえ、うちの子は何時間も机に向かっています」と返ってくるかもしれません。ただその内容をみたことがありますか? それは解答を丸写ししながら提出物を仕上げているところかもしれません。

その提出物を仕上げて、テスト勉強が終わったといっている人のなんと多いことか。もちろんこれは勉強ではありません。単なる字の練習です。勉強方法以前の話です。

勉強方法を改めさせる前にすべきこと

そしてここからが本筋です。よくあるケースが、教科書ををまとめなおして、とてもきれいなノートを作るパターン。字も丁寧で、色鮮やか。そういうノートを作って満足してそこから先の勉強ができておらず、点数につながらないというもの。

この様子を見て「勉強方法が分かっていない」と判断される保護者の方がいます。そして「そんなノート作る暇があれば、問題を解きなさい」とか言ってしまいます。

しかしこれも実は勉強方法が問題ではないのです。点数をとっている子の中には、同じようにきれいにノートにまとめる子がいます。点数がとれない子との違いはそのノートを使って点数をとるための勉強をしているかどうかです。

ではなぜそういう違いが現れるのか。それは目標の有無にあります。

目標があるかどうかが重要

結論から言えば点数をとる子は目標がしっかりしています。例えば「将来○○になりたい」、「90点以上とりたい」、「通知表で5をとりたい」、「○○には負けたくない」などなど。そしてその目標がしっかりしているなら、おのずとすべきことが分かります。

勉強の仕方は人それぞれ。試行錯誤の中で最適なものを見つけていくものです。先ほど例に出した「ノートをきれいにまとめる子」というのは、一般的に「要領の悪い子」→「勉強の仕方がわかっていない」といわれています。ですが、実際には時間がかかるからこそ、より深く理解してしっかり点数につなげるという子がいます。

また教科書を丸暗記する勢いで何回も読んで、それだけで点数をとる子もいます。単純に勉強の仕方が悪いから点数がとれないのではないのです。

まとめ

もし何時間も机に向かっているのに、点数がとれていないとお思いの親御さんがいらっしゃいましたら、「勉強方法が悪い」としかるのではなく、将来の夢の話をしてあげることがお勧めです。

もちろんこれには即効性はありません。また「将来○○になりなさい」という押し付けは厳禁です。自分が昔やりたかったことや、なりたかった職業など、思い出話をしてあげると、子供はけっこう食いついてきます。そのうちに子供は自分の将来についても考えるようになり、そのために今何をすべきかを考えるようになります。

この意識の変化が大事で、これなくして勉強方法うんぬんは意味がないのです。もちろん効率のよい勉強方法はあります。しかしそれは子供が求めてきたときにアドバイスすべきで、 こちらから押し付けてはいけません。どうやって勉強したらいいのだろう、と考えるようになるように意識を変えさせることが大事なのです。

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