「人の言うことを素直に聞く子は伸びる」って本当?

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「人の言うことを素直に聞く子は伸びる」と言われることがあります。確かにそういう面もあります。しかし、そうでないこともあるような気もします。果たして本当に、人の言うことを素直に聞く子は、伸びるのでしょうか? またそうでないとしたら、伸びる子の要因とは何なのでしょうか?

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人の言うことを素直に聞いて伸びる子

「人の言うことを素直に聞く子」として、思い出す生徒がいます。その子は中1、中2まで全く言うことを聞かない子でした。いや、言うことを聞かないというより、学校生活が楽しくて、勉強に目が向いていなかったというべきかもしれません。

それが中3になって変わりました。「先生、英語ってどうやって勉強したらいいと思いますか?」と聞いてきたので、「中1の教科書から、声を出しながらもう一度読み直してごらん。そうすると、自分のわかっていないところが見つかるからね」と言いました。

次の日から、彼女はそれをやり始めました。そしてその教科書を持ってきて、「先生、この部分、どうやって訳したらいいですか?」などと、質問をしてくるようになりました。

理解の怪しいところはプリントを渡して、練習するよう言いました。ちゃんとやって、みせてくれました。

「長文問題がなかなかできないんです」と言ってきたときは、こうやったら読みやすくなるよ、とアドバイスをしました。それに従って、長文を読む練習をしていましたね。

半年くらいの間で、本当に見違えました。正直中3の始めの頃は心配でしたが、なんだかんだいって、結局無事志望校に合格することができました。

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人の言うことを素直に聞いても伸びない子

次は「人の言うことを聞くわりに伸びないパターン」です。

この子は真面目です。宿題の場所を把握するのに、他の人たちはテキストの端を折ったり、付箋を貼ったりしてわかるようにしていますが、彼女はしっかりノートにメモして帰るのです。もちろん宿題は必ずやってきます。

宿題のやり方も丁寧です。多く人が問題はやっても丸つけができていなかったり、やり直しをしていなかったりする中、その子は指示通り、丸つけをして間違えた問題をやり直しています。

そしてその確認テストの結果です。実は、その結果はいまいちなんですね。話を聞くと、「すぐ、忘れてしまうんですよー」とのこと。

人の言うことを聞かなくても伸びる子

こんな子もいます。

ノートに社会の用語を、ひたすら書きまくっているのです。「それもいいけれど、一回問題をやって自分の弱点を確認してみたら?」と、私は一問一答のプリントを、その子に渡します。

しばらくたって、また様子を確認すると、まったく違うことをやっています。「さっきのプリントはやった?」と聞くと、「あれはまた、後でやります」という返事。

でもこういう子は、なんだかんだいって、それなりに点数を取ってくるんですよね。

またこんな子もいます。「先生、これ教えてください」と、何か問題を持ってきます。なにやら難しい問題です。私は頭をひねります。「うーん、こうやってこうやって……こうやってやるのかなぁ……そうか、こうやってみたらいけそうだね……」

そしてその問題が解決した後、私はたずねます。「ところで、今日の宿題はちゃんとやっているの?」

その子の答えは「すいません、ちょっと忙しくてできていません」

いやいや、こんなわけ分からん問題よりも、宿題の方が優先でしょ! と思いますが、なんだかんだありながらも、その子は帳尻を合わせて、それなりの高校へ合格していきました。

人の言うことを聞かなくて、伸びない子

宿題をやってこい、と言ってもやってこない。全く同じ問題でテストをするから、覚えてくるよう言っても、覚えてこない。

特に例を挙げるまでもなく、想像つきますね。一般的な勉強に対して、やる気がない子です。

伸びる、伸びないは何が要因なのか

いろいろなパターンを見てきました。結局のところ、人の言うことを素直に聞くことは、伸びる、伸びないには関係ありません。

よく見てみると、伸びる子には共通点があります。それは「自ら進んで勉強している」という点です。最初の例の子を思い出してください。スタートの言葉は「どうやって勉強したらいいですか?」という、自主的な発言でした。

言うことを聞かないで、伸びる子もそうです。こちらの指示は置いといても、自ら進んでやることを探してきているのです。

それに対して伸びない子の勉強は、実際にやるかやらないかにかかわらず、やらされる勉強になっているのです。指示されたことをやったとしても、自ら進んでやっていないので、身になっていません。なので伸びないのです。

「うちの子は宿題を出されないと、家で勉強しないんです」という話がよくあります。これは「人の言うことを聞くわりに、伸びない」パターンの典型です。宿題をすることが目的になっていて、理解することが目的になっていないのです。

まとめ

伸びる伸びないの要因は、「本人のやる気」です。

イギリスのことわざに、こういうものがあります。

You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない

もちろん、「素直」とか「真面目」はいいことです。ですが、それは前提として、「本人のやる気」があったうえでの話です。ただ単に「素直・真面目」だけでは、意味はありません。

大人としては、子供に対して「素直さ」を求めるのではなく、「やる気」を出させるように、働きかけていくことが大切なのです。

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教育・子育て
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