否定語って「~ない」をあらわす語のことですか。どういうものがあるんですか。
いろいろありますよ。今回は not / never / no / neither / nor について、それぞれ例文を使いながら確認していきましょう
not / never の用法
文否定の場合は、be動詞の後、助動詞の後に置きます。助動詞と be動詞が続く場合は、助動詞の直後に置きます。never の場合一般動詞の前に置きます。
He never lies.
かれは決してうそをつきません。
かれは決してうそをつきません。
語否定の場合は、否定する「語・句・節」の直前に置きます。
You should try not to be late.
遅刻をしないようにしようとするべきです。
遅刻をしないようにしようとするべきです。
語否定というのがあったね。不定詞や動名詞の否定でやったやつですね。
no の用法
次に no を見ていきましょう。
no は、数えられる名詞と、数えられない名詞の両方に用います。no の位置は名詞の前です。「nothing / nobody」という言葉も、もともとは no が「thing / body」の前に置かれた形です。
「be+no+(形容詞)+名詞 / 決して~ではない」という表現もあります。
He often makes mistakes, but he is no fool.
彼はよく失敗をしますが、決してバカではない。
彼はよく失敗をしますが、決してバカではない。
no と not の違いって何ですか。
まず品詞が違います。no は「形容詞」で、not は「副詞」です。だから冠詞のない数えられる名詞の直前にくるのは no です。
あとは意味的には no の方が not よりも強いです。だからこういう意味の違いがあります。
He is not fool.
彼はバカではありません。(ふつうの人)
He is no fool.
彼は決してバカではありません。(賢い)
彼はバカではありません。(ふつうの人)
He is no fool.
彼は決してバカではありません。(賢い)
なるほどね。
neither / nor の用法
最後に neither / nor を見ていきましょう。先行する文や節が否定文で、それを受けて「~もまた…ない」と言う意味になります。
「neither+動詞+主語 / nor+動詞+主語」の語順になります。
He can’t swim neither can I.
彼は泳げないし、私もまた泳げない。
彼は泳げないし、私もまた泳げない。
また not ~ either を使って書きかえることもできますよ。
He can’t swim. I can’t swim, either.
彼は泳げない。私もまた泳げない。
彼は泳げない。私もまた泳げない。
「neither+動詞+主語 / nor+動詞+主語」の語順は、倒置のところで学習しますね。
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