不定詞には重要な表現があります。どのような表現があるのでしょうか。「疑問詞+不定詞」「too … to ~ 構文」「enough to 構文」「so … as to ~ 構文」「be to の特別用法」を確認しましょう。
疑問詞+不定詞
まずは「疑問詞+不定詞」ですね。これは文中で「主語」「補語」「目的語」になります。例文を使いながら確認していきましょう。
「疑問詞+不定詞」は、「~すべきか」と訳すと意味がとりやすくなります。
I don’t know what to buy for him.
私は彼に何を買うべきかわからない。
私は彼に何を買うべきかわからない。
what が「何を」で、to buy が「買うべきか」と考えるといいですね。
「疑問詞+不定詞」の用法
「疑問詞+不定詞」の形で、「いつ (何を) ~すべきか」の意味になります。「how to ~ / what to ~ / when to ~ / where to ~ / which to ~」の用法と、その訳し方のコツについて解説します。
too … to ~ 構文
「too … to ~」には、「~するには…すぎる」「…すぎて~できない」という、2つの訳し方があります。
訳は「程度」が「結果」のどちらに重点を置くかによって使い分けます。to の前に「for+目的語」をつけて意味上の主語を伴うこともあります。
This book is too difficult for me to read.
この本は私には読むには難しすぎる
この本は難しすぎて私には読めない
この本は私には読むには難しすぎる
この本は難しすぎて私には読めない
enough to 構文
「… enough to ~」についても、「~できるほど…」「十分…なので~できる」という、2つの訳し方があります。
訳は「程度」「結果」のどちらかに重点を置くかによって使い分けます。to の前に「for+目的語」をつけて意味上の主語を伴うこともあります。
He was brave enough to go there alone.
彼は1人でそこに行けるほど勇敢でした
彼は十分勇敢なので、1人でそこに行ける
彼は1人でそこに行けるほど勇敢でした
彼は十分勇敢なので、1人でそこに行ける
too … to ~ 構文と enough to ~ 構文の作り方と書きかえ問題
「あまりに~なので…できない」や「~できるくらい…」というとき、英語でどういうのでしょうか。「too … to ~ 構文」と「enough to ~ 構文」の2つは、特に書きかえ問題でよく出題されます。その2つの構文について、解説します。
so … as to ~ 構文
「so … as to ~」は「… enough to ~」とほとんど同じ意味を表します。
He was so brave as to go there alone.
彼は1人でそこに行くほど勇敢でした
彼はとても勇敢なので、1人でそこに行った
彼は1人でそこに行くほど勇敢でした
彼はとても勇敢なので、1人でそこに行った
ということは、「… enough to ~」と「so … as to ~」の書きかえ問題が、出題されるかもしれないね。
be to の特別用法
最後に be to の特別用法です。これは意味の広がりが大きいです。
【be to の特別用法の意味】
予定-「~することになっている」
義務-「~すべきである」
可能-「~することができる」
意図-「~するつもりである」
運命-「~する運命にある」
それを踏まえて例文を確認しましょう。
I am to meet him there.
私はそこで彼と会うことになっている。(予定)
私はそこで彼と会うべきである。(義務)
私はそこで彼と会うことができる。(可能)
私はそこで彼と会うつもりです。(意図)
私はそこで彼と会う運命にある。(運命)
私はそこで彼と会うことになっている。(予定)
私はそこで彼と会うべきである。(義務)
私はそこで彼と会うことができる。(可能)
私はそこで彼と会うつもりです。(意図)
私はそこで彼と会う運命にある。(運命)
同じ形でも、文脈によって意味が全然違ってくるんですね。
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