「(人にとって) ~することは…です」というとき、英語でどのように言えばよいのでしょうか。「形式主語」「本当の主語」「不定詞の意味上の主語」とは何なのでしょうか。今回は「It … (for 人) to ~.」を使った文の作り方と、その用法を解説します。
形式主語・本当の主語・不定詞の意味上の主語
「It … (for 人) to ~ . = (人にとって) ~することは…です」の作り方
『英語を勉強することは楽しい』という文章を英語で作りたいと思います。
この文の主語は、『英語を勉強すること』になるのは大丈夫?
「は」の前が主語になるってやつですね。今回は「~すること」だから、不定詞の名詞的用法ですね。
そうです。それが次の文です。
※ To study English が主語
でも、それだとどうしても主語が長くなりがちなので、「It」で主語を代用することが多くなります。その「It」を形式主語と言い、本当の主語は後ろに置かれます。それが次の文です。
※ It が形式主語、to study English が本当の主語
なるほど。「2」は、To study English の部分が後ろに行って、その代わりに It が置かれていますね。
そして、不定詞の前に「for 人」を置いて、不定詞の意味上の主語をあらわすこともあります。それが次の文です。この例文で言えば「study English / 英語を勉強する」のは「for me / 私」だということです。
※ It が形式主語、for me が不定詞の意味上の主語、to study English が本当の主語
It は形式主語のため、「それは」とは訳しません。for のあとの代名詞は (~を、~に) の形「me / him / her など」にします。
まぁ、理屈は分かりましたが、なんかややこしいですね。形式主語? 本当の主語? 不定詞の意味上の主語?
ブロックごとに考える
えっと……うーんと……じゃぁ、さっきの説明は忘れてもらって、「3」の英文に注目しましょう。
It is fun で「楽しいなぁ」って感じです。for me で「私にとって」ですね。to study English で「英語を勉強することは」と、ブロックごとに覚えよう。
当然「つらいなぁ」なら緑字は It is hard だし、「彼にとって」なら青字は for him だし、「早く起きることは」なら赤字は to get up early になりますね。
ふむふむ。それぞれのブロックを変化させることによって、いろいろなパターンの文ができ上がるわけですね。なんか昔やった「いつ・だれが・どこで・何をした」のゲームみたいですね。
なつかしいね。せっかくなんでやってみようか。緑・青・赤でそれぞれ1~4までの数字を決めてちょうだい。
「緑3・青1・赤2」でいこうかなぁ。
では、ここから今のやつを選んで、文を作ってみましょう。
1. It is 感動的
1. for ヒロシ
1. to 夜景を見る
2. It is 恥ずかしい
2. for 女の子
2. to おならをする
3. It is チョー気持ちいい
3. for 北島康介
3. to 金メダルをとる
4. It is こわい
4. for 小学生
4. 川を飛び越える
「It is チョー気持ちいい for ヒロシ to おならをする」になりました。
…「ヒロシにとっておならをすることはチョー気持ちいい」
まぁ、例文はともかく、「It …… (for 人) to ~ .」のイメージは なんとなくつかめたかな。
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