不定詞の to がない形で、動詞の原形だけで不定詞になるものを、「原形不定詞」って言うんですよね。で、どういうときに、そうなるんでしたっけ?
知覚動詞のパターンと、使役動詞のパターンがありますよ。
知覚動詞が原形不定詞を導くパターン
「S+V+O+原形不定詞」の形になることが多いです。O が原形不定詞の意味上の主語になります。
I saw him cross the street.
私は彼が通りを横切るのを見た。
私は彼が通りを横切るのを見た。
どういうものが知覚動詞なのですか。
知覚動詞には、こういうものがあります。
知覚動詞として、原形不定詞を導くもの
see / hear / feel / watch / look at
使役動詞が原形不定詞を導くパターン
使役動詞のパターンも、「S+V+O+原形不定詞」の形が多いです。O が原形不定詞の意味上の主語になります。make / have / let といった動詞が使役動詞にあたります。
I made him study English.
私は彼に英語の勉強をさせた。
私は彼に英語の勉強をさせた。
原形不定詞をとるのは、知覚動詞と使役動詞だけなのですか?
実は help も原形不定詞をとることが多いです。イギリスでは書き言葉で to を使いますが、話し言葉ではアメリカもイギリスも原形不定詞になりますね。
原形不定詞の文から受動態の文への書きかえ
注意するのはそれくらいかな?
最後に一番注意が必要なことがあります。原形不定詞の英文が受動態になるときは、to が必要です。
I made him study English.
↓
He was made to study English by me.
彼は私に英語を勉強させられた。
↓
He was made to study English by me.
彼は私に英語を勉強させられた。
知覚動詞や使役動詞があるからと言って、何でもかんでも動詞の原形を使ってはいけないんですね。
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