不定詞もなんか用法がたくさんあって、ややこしいんですよね。
「名詞的用法」と「形容詞的用法」と「副詞的用法」の3つがあるね。それぞれの用法の注意すべきポイントを、例文を使いながら確認していきましょう。
まずは名詞的用法の注意すべきポイントからいきましょう。
不定詞の名詞的用法
形式主語
主語になる不定詞句が長い場合、形式主語 It を普通の主語の位置に置いて、不定詞句を真主語として文末に置きます。
英語を勉強することは大切だ。
形式目的語
S+V+O+C の文型の O の位置に不定詞句が来る場合、そのまま O の位置に不定詞句を置くことはできません。そのため、形式目的語の it を O の位置に置き、不定詞句を真の目的語として文末に置きます。
英語を勉強することは大切だと、私は思う。
形式目的語と形式主語は、不定詞の名詞的用法なんですね。
不定詞の形容詞的用法
次は不定詞の「形容詞的用法」です。形容詞的用法の不定詞は、修飾する名詞の直後にきます。不定詞の形容詞的用法には3つのパターンがあります。
修飾される名詞が、意味上の主語になる (主格関係)。
私には助けてくれる人がいません。
修飾される名詞が意味上の目的語になる (目的格関係)。
私には読むべき本がたくさんあります。
修飾される名詞を不定詞が説明する (同格関係)。
寝る時間です。
まぁ、よくわからなかったら全部「~ための」としておけば、特に問題はなさそうですね。
不定詞の副詞的用法
最後に不定詞の副詞的用法です。副詞的用法は to 以下の部分がなくても、文として成り立つことがポイントです。to の前でいったん区切ってみると、意味が取りやすくなります。
目的をあらわす不定詞の副詞的用法
意味は「~ために」となります。
私はタバコを吸うために立ち止まった
原因をあらわす不定詞の副詞的用法
この用法では、不定詞を「感情をあらわす語句」のあとに置きます。
私はあなたに再び会えてうれしいです。
理由をあらわす不定詞の副詞的用法
「must~ / に違いない」や、「cannot / ~のはずがない」とともに使われることが多いです。
そんなことを言うとは、彼は正直者のはずがない。
結果をあらわす不定詞の副詞的用法
結果をあらわす不定詞の副詞的用法は、後ろから訳すと意味がおかしくなりますので、前の動詞から順番に訳していきます。
彼は成長して教師になった。
「教師になるために成長した」は確かに変ですね。
程度をあらわす不定詞の副詞的用法
書きかえ問題に注意しましょう。
= He was so kind as to help me.
彼は親切にも私を助けてくれました。
He is too young to drive a car.
= He is so young that he can’t drive a car.
彼は若すぎて運転できない。
enough to と too ~ to のパターンですね。何回も練習しましたよ。
形容詞を修飾する不定詞の副詞的用法
直前の形容詞を修飾して、形容詞の意味を限定する用法です。
この本は読みやすい。
条件をあらわす用法
主節に仮定法過去 (助動詞の過去形) や、仮定法過去完了 (助動詞の過去形+have ~) が使われます。
彼とテニスができたらとても楽しいだろうなぁ。
原因をあらわす副詞的用法と同じ感覚ですよね。
独立不定詞
独立不定詞は、副詞的用法の一つですが、そんなことを考えずに、決まり文句として覚えるとよいですね。
to tell the truth / 実は
実は私たち結婚しました。
to be frank with you / 率直に言うと
率直に言うと、私は彼女を愛しています。
to make matters worse / さらに悪いことに
さらに悪いことに、雨が降り出した。
needless to say / 言うまでもなく
言うまでもなく、彼が正しいです。
strange to say / おかしなことに
おかしなことに、彼は死んだと言われている人に会った。
to begin with / まず最初に
まず最初に、私たちは今お金がありません。
so to say (speak) / いわば
彼はいわば生き字引です。
最後に不定詞の否定形だけ見ておきましょう。
不定詞の否定形
否定語の not / never を不定詞の直前に置いて、不定詞句を否定します。
彼女はテレビを見ないと決めた。
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