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「~していいですか?」と許可をお願いする表現

高校レベル英語の解説
問題次の各文の(   )に入る最も適当なものを ア~エ の中から1つ選びなさい。
(   ) borrow your pen for a second, just to sign this report?
ア. Am I able to / イ. Must I / ウ. Would I / エ. Could I

ネコ
「この報告書にサインするのに、あなたのペンをお借りできますでしょうか?」という意味になるのかな?

ウサギ
そこまでわかっていれば、もう正解できるね。

ちなみに、人に何かをお願いする表現はいろいろあります。有名どころではこんなものがありますよ。

Can you ~? / ~してくれませんか
Will you ~? / ~してくれませんか
Could you ~? / ~していただけませんか
Would you ~? / ~していただけませんか
can を使うと「可能」かどうかをたずねることになり、will を使うと「意志」をたずねることになります。そしてそれぞれを過去にすることで、より丁寧な表現になります。

ネコ
それじゃ、「ウ」と「エ」のどちらでもいいじゃないのですか?

ウサギ
よく選択肢をみると、「ウ. Would I 」「エ. Could I 」と、主語が I になっているでしょ。そして問題文の borrow は「~を借りる」という意味の動詞ですね。つまり、「私」が「借りる」ことについてたずねているのです。

ネコ
ん? どういうことだ?

ウサギ
would は「主語の意志」を表します。つまり would を使ってたずねると、「私」が「借りる」意志があるのかどうかをたずねることになります。変ですよね。(「私があなたのペンを借りるつもりですって?(借りるつもりなんかないよ)」と、反語の意味では使うのかな?)

それに対して could を使ってたずねると、「私」が「借りる」のが可能かどうかをたずねることになって、問題はありません。よって正解は「エ」になります。

Could I borrow your pen for a second, just to sign this report?
このレポートに署名するために、ちょっとペンを借りてもいいですか

ネコ
なるほどね。でもそれなら、be able to = can だから、「ア」でもいいんじゃないのですか?

ウサギ
be able to は「能力」です。だから、それを選ぶと「私にはペンを借りる能力がありますか?」となります。変ですよね。

ついでに「イ」だと、「この報告書にサインするのに少しペンを借りなくてはならないですか?」と、やはり変ですね。

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この記事を書いた人
nekoeigo

鼻が乾いているネコです。中学生・高校生の英語を指導しています。そこで気づいたことや、みんながよくするミスをを踏まえて記事を書いています。英語参考書の出版経験あり。X や Facebook では、「お気楽英語」の更新情報をつぶやいたり、なんかそれらしいことをつぶやいたりしています。

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