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【解説】2009年センター試験第2問A「文法・語彙・語法」

2009年度センター試験英語解説 共通テスト・センター試験英語解説
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問1

問題次の問いの (  ) に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問1
“Did you know that Albert Einstein, the famous physicist, (   ) meat?”
“Yes, if my memory serves, he became a strict vegetarian one year before he died.”

1. hadn’t stopped eating / 2. has been stopped from eating / 3. has stopped eating / 4. stopped eating

【解説】

まずは「時制の一致の原則」を確認しましょう。

伝達文の時制 引用符を用いる被伝達文の時制 引用符を用いない被伝達文の時制
過去形・過去完了形 現在形 過去形
過去形・過去完了形 過去形
現在完了形
過去完了形
過去完了形
【例文】
I said, “He is right.”
I said that he was right.

この時制の一致の原則からわかることは、時制の一致 → 主節が「過去」なら従属節は「過去」か「過去完了」になるということです。

ということは、主節が Did you know と「過去」だから、「現在完了」の選択肢2.3.不正解。

2行目の he became a strict vegetarian より「彼 (アインシュタイン) はベジタリアン (菜食主義者) になった」ので選択肢1.は意味から考えておかしいですね。

【正解】4

問2

問題次の問いの(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問2
“I’d better call our neighbor to ask her to check the door of our apartment.”
“You don’t have to do that. I remember (   ) it when we left.”

1. lock / 2. locking / 3. to be locked / 4. to lock

【解説】

【不定詞と動名詞での意味の違い】
remember to ~ / ~することを覚えている
remember ~ing / ~したことを覚えている

この不定詞と動名詞の区別をしておくことも大切なのですが、不定詞と動名詞によって変わる意味を覚えることより「to に未来のイメージ、ing に過去(現在)のイメージ」があるのを知っておくとよいです。

I remember (   ) it when we left.
と過去形だから、(   )には動名詞が入ると考えられる。

【正解】2

この「不定詞と動名詞の使い分けの問題」は、センター試験の中でも特に良く出題される問題のうちの1つです。しっかりイメージをつけておきましょう。(というか実はこの後の問4でまた出題されているんですがね・・・)

問3

問題次の問いの (  ) に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問3
Hi! It’s me. I’m sorry I’m late. I’m running (   ) the direction of the ticket gate. I’ll be with you in a minute.

1. in / 2. of / 3. to / 4. within

【解説】

in the direction of ~
~の方向へ

to と間違えやすいので注意ですね。

もともと direct という英単語が「指揮する・指図する」という意味 (TVとかのディレクターのディレクト)で、その指図するイメージから「まっすぐな・一直線の」という意味 (ダイレクトとか言うよね)
があって、その流れから direction は『方向』の意味になりますが、イメージとしては「一本道」という感じです。

そう考えると I’m running (   ) the direction of the ticket gate. は『遅れる~と思いながら、道を右や左に走って、ようやく the ticket gate の最後の一本道に入って走っている』という感覚で考えると
in が一番しっくりくるような感じがしますね。

within という英単語を場所で使う場合は「~の内部に」の意味で、inside と同じ感覚(というか普通は inside を使う) です。何か仕切りがあって、その内側でどうこうということなので、この場合は使わないですね。

【正解】1

問4

問題次の問いの (  ) に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問4
I don’t think we can come up with a solution to the problem, however long we spend (   ) it.

1. discussing / 2. talking / 3. to discuss / 4. to talk

【解説】

・「~について話す」= talk about ~
・「~について議論する」= discuss ~

talk は自動詞なので直接目的語を取ることができませんが、discuss は他動詞なので直接目的語をとることができます。(  )のうしろに前置詞 about がないので talk はダメ、つまり2.4.は不正解。

spend ~ing
~をして時間を費やす

spend が「MEGAFEPSD」の「S」から始まります。だから「動名詞」と考えてもよいですが、もう少し丁寧に考えると、to は方向をあらわすので to discuss it とすると、将来議論することに向けて時間を使うことになります。

当然 spend と discuss は同時進行なので、~ing を使うことになる。

【正解】1

というかこの「不定詞と動名詞の使い分けの問題」は先ほどもありましたね。なぜ同じ年のセンター試験に2問も出題したのだろう?

問5

問題次の問いの (   ) に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問5
You’ve got (   ) on your tie. Did you have fried eggs for breakfast?

1. a few eggs / 2. an egg / 3. some egg / 4. some eggs

【解説】

選択肢を見るとすべて「たまご」です。(  ) に「たまご」を当てはめて考えると、たまごをゲットしたということです。さて tie (ネクタイ) の上にたまごをゲットしたとは、どういうことでしょうか?

1. は「少しの (2・3個の) たまご」
2. は「1つのたまご」
4. は「何個かのたまご」・・・です。ここまでは大丈夫だと思います。

たまごを1つもしくは複数個、ネクタイの上にゲット。大道芸でもしているのでしょうか? 「ネクタイの上にたまごをゲットしているよ。朝食は目玉焼きだったのかな?」という会話から考えると、違いますよね。

ところで、3. は some があるのに egg に複数のs がありません。なぜでしょう? それは egg が数えられない名詞として使われているからです。

つまり卵の殻がない状態、正確に言えば今回の問題では fried eggs (目玉焼き) なので、その目玉焼きの黄身の部分ですね。そこが半熟でトロっとしていて、それがネクタイに付着 (ゲット) しているのです。

当然トロっとしているたまごは、数えられませんから複数にはなりません。

【正解】3

問6

問題次の問いの(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問6
“How about going to that conveyor-belt sushi bar again?”
“I’m afraid we can’t. It closed (   ) last month.”

1. down / 2. in / 3. off / 4. upon

【解説】

close down
店じまい (廃業) する
close in
近づく・せまる

The night closed in. / 夜が近づいてきた。

close off
~を封鎖する

Rocks closed off the road. / 岩が道路をふさいだ。

close upon
近い

She is close upon seventy. / 彼女は70(歳)に近い。

shut down 「シャットダウン」の感覚で考えるとわかりやすいかな?

しかし、最近のセンター試験の問題はこのような知っていないと解けないような問題が多いです。出題者からすると、これくらいは知っていないとダメだよ、ってことでしょうが・・・

【正解】1

問7

問題次の問いの(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問7
I arrived here early today because the traffic was (   ) than usual.

1. busier / 2. heavier / 3. lighter / 4. weaker

【解説】

道が渋滞しているときに使うのは heavy (これもセンター試験によく出る問題ですね)

この問題では「early / 早く」「arrived / 着いた」のだから、道が空いていたことがわかる。heavy の反対は light (ボクシングでヘビー級とか、ライト級とかいいますね)です。

【正解】3
似たようなやつで、コーヒーが濃いのは strong とかがありますね。これもセンター試験に出るかもしれないから、一緒に覚えておきましょう。

問8

問題次の問いの(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問8
I’ve heard that in the U.S. smoking is (   ) in public places such as restaurants or cafes. Is that true?

1. banned / 2. expired / 3. valid / 4. withdrawn

【解説】

1. ban / ~を禁止する
2. expire / 期限が切れる
3. valid / 妥当な・有効な
4. withdraw / ~を引っ込める・~を取り消す

文脈から考えて答えをだします。これは英単語の意味を知らなかったらできないですね。

【正解】1

ということはこの問題は「この英単語は大切だから、意味をしっかり覚えなさいよ」という、センター試験を作った偉い人からのメッセージなわけです。ありがたく受け取っておきましょう。

なんて思っていたら・・・翌年の2010年センター試験第2問の問2に「expire」が出題されていました。前年の問題に出ていた単語が、翌年にも出題されるというパターンは、他にもあったような・・・やはり過去問を解いておくのは特にセンター試験に関して大切なことでしょう。

問9

問題次の問いの(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問9
You can choose either the train or the bus. If you want to save some time, the train would be better. The (   ) is a little bit higher, though.

1. cash / 2. fare / 3. fine / 4. interest

【解説】

1. 現金 (お支払いはカードですか? キャッシュですか? って感じですね)
2. 運賃
3. 罰金 (fine には「立派な」や「晴れた / 元気な」というよいイメージがあるので、少し意外かな?)
4 .利子 (興味 → 関心 → 重要性 → 利害 → 利益 → 利子』)

お金に関する英単語の区別はセンター試験によく出ますね。

charge / サービスに対する料金
cost / 生産・維持などに必要な値段
fee / 入場料・専門職に対する料金

といった英単語も一緒に確認しておきましょうね。

【正解】2

問10

問題次の問いの(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問10
“You never seem to gain weight! How do you stay so slim?”
“Just lucky, I guess. It (   ) in the family.”

1. comes / 2. goes / 3. runs / 4. works

【解説】

話の流れから「スリムなのは家系(遺伝的なもの)だ」ということが言いたいのだろうと予想はつくでしょう。つまり文中の It という代名詞は「スリムであること」を指しています。

そこで come in とか go in とかにすると、「スリムであること」が「家族」の中に入り込む感じがして違和感がありますね。

work in ~ は「(勤務地・勤務先)ではたらく」なんでやっぱり違いますね。

続いて run という英単語ですが「走る」以外にも「流れる」の意味があります。そこで run in the family とすると、家系図の上のほうからサーッと流れていく感じがしませんか? (あのホストクラブとかでよく見る、シャンパンタワーのように・・・)

で「スリムなのは私の家系なんですよ」ということですね。

【正解】3

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