関係詞は代名詞の働きと接続詞の働きを兼ねています。関係詞が指す(代名詞としての働き)対象のことを先行詞といいます。関係代名詞を使って2文を1文にするとき、先行詞をどうやって見つけたらいいのでしょうか。今回は先行詞の簡単な見つけ方のコツを解説します。
先行詞とは?
今日、関係代名詞を習ったんですが、「先行詞」って言葉が出てきたんです。「先行詞」って何ですか。
2文を1文にする際に、後ろから前の名詞を説明するとき、その名詞のことを「先行詞」といいます。
実際に例文を見てみましょう。
トムにはテニスをする友達がいます。
「テニスをする」→「友達」という関係ですね。だから、この a friend が「先行詞」になります。
ん? ちょっとわかりません。どういうことなんですか。
実際に関係代名詞の文の作り方を見たほうが、「先行詞」を理解しやすいかもしれませんね。
関係代名詞を使った文の作り方
関係代名詞を使った文の作り方は、こうなります。
関係代名詞のうしろに「動詞」が続き、先行詞が人の場合は who か that を使い、物や動物の場合は which か that を使う。
↓ ・a friend と He は同一人物。a friend が先行詞
↓ ・先行詞の a friend が「人」、対応する He が主語なので、使う関係代名詞は who か that
Tom has a friend who plays tennis.
トムにはテニスをする友達がいます。
??? なんかめちゃめちゃややこしいね。文が2つあって、その両方に共通するものを探すのですか? そしてその共通するものの、前の方が先行詞で、それが「人」だったら後ろのやつを who に変えて、2つの文をくっつけたらいいんですね。まぁ、なんとかなりそうだ。
え? なんか怪しい感じだけど、本当に大丈夫? まぁ、とりあえず問題をやって見ましょう。
先行詞の見つけ方
That boy is Ken. / He is playing tennis.
共通するものを探すんですよね。後ろの He って Ken のことだから…
うーん、違います。Ken を先行詞と考えたんですね。そうしてしまうと、who is playing tennis は Ken を説明していることになるよ。つまり「テニスをしているケン」ということですね。それを踏まえて自分が作った英文を訳してみよう。
「あの少年はテニスをしているケンです」……変ですね。なんか目の前にケンがいっぱいいて、あの少年はテニスをしているケン、あれは本を読んでいるケン、あれは寝ているケン……みたいに感じるね。
これは「テニスをしているあの少年はケンです」という英文を作るべきです。つまり先行詞は「Ken / ケン」ではなく、「that boy / あの少年」なんですね。
だから、who is playing tennis を本当の先行詞である that boy にくっつけてあげるといいですよ。
ということは、こうですね。
先行詞の見つけ方は、簡単にこう考えてもいいかもしれないね。
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