下線部を代名詞に書きかえる問題があります。代名詞は「格」によって形が変わりますので、文章中での「格」に注意しなくてはなりません。「所有格」と「所有代名詞」を見分けるポイントは何なのでしょうか。今回は「所有格」と「所有代名詞」の見分け方について解説します。
所有格
1. I know Ken’s mother.
こうかなぁ。
「一般動詞のうしろの代名詞は目的格」って言ってたもんね。
ああ……確かにそう言ったけど、「それをそのまま丸暗記しちゃうと失敗するパターンもあるから気をつけないといけないね」と、その後に言ったよね。これがその失敗するパターンなんですよ。
つまり、冠詞のない名詞(句) の前に代名詞がくるときは「所有格 (~の)」が多くて、これは「一般動詞のうしろの代名詞は目的格」ということよりも優先されるわけです。
ん? なんかよくわからなかったけど「目的格」じゃなくて「所有格」を使うのですか? まぁ、確かに「私は彼のお母さんを知っています」だからこうなるんですね。
はい、正解です。
所有代名詞
2. This is Ken’s book.
で、2.も同じ感じですね。「これは彼の本です」になるから、こうですね。
はい、正解です。
3. This bag is Emi’s.
で、「3」も同じ感じで……おっと危ない、Emi は女性だから、こうかなぁ。
ん? 間違いですよ。
え? 「このカバンは彼女のです」でしょ。そうしたら使うのは「所有格」じゃないのですか?
「このカバンは彼女のものです」になるのです
ああ……なるほどね。そうしたら「3」は、こうなるんですね。
うーん……なんかややこしいなぁ。なんかパッパーッと見分けられるような方法はないのですか?
be動詞のうしろに代名詞がくるときは「所有代名詞 (~のもの)」が多いよ……って言っちゃうと、またさっきみたいなミスを招いちゃうかな?
うーん……そうだなぁ……冠詞のない名詞(句) の前に代名詞がくるときは「所有格 (~の)」が多い、とさっき言ったでしょ。逆に言えば、こうとも言えますね。
さっきの問題で言うと、うしろに何もないから「所有格」じゃないっていうことですね。
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