不定代名詞の「all」「both」「each」「either」「neither」について、それぞれの用法を、例文を使いながら確認していきましょう。
all の用法
all は大きく分けて「代名詞」と「形容詞」の2つの用法があります。
all の代名詞としての用法
すべての物事 (単数扱い)、すべての人・物 (複数扱い)という意味になります。
全ては終わった。(単数扱い)
All are interested in Japan.
みんなが日本に興味を持っています。(複数扱い)
all of the 名詞 のとき、of は省略されて、形容詞としての用法になります。
全てのお金はなくなった。(of の省略)
名詞・代名詞と同格になる用法
be動詞や助動詞があると、all はその直後におきます。目的語と同格で all が使えるときは、目的語が人称代名詞のときだけで、普通の名詞のときは使えません。
私たちみんな行かなくてはいけません。(同格)
They were all happy.
彼らみんな幸せでした。(同格)
否定文で使う not の位置と同じと考えればいいですね。
all の形容詞としての用法
次に形容詞としての用法です。
形容詞の all は、数えられる名詞、数えられない名詞のどちらにもつきます。「定冠詞、指示代名詞、人称代名詞の所有格」よりも前につきます。
その生徒はすべての問題をすでに解いてしまった。
このパターンは「all of ~」の of の省略と考えてもいいですね。
both の用法
次は both の用法です。
both の用法は、ほとんど all と同じです。all は3つ以上のものに対して使いますが、both は2つのものに対して「両方」という意味になります。
それらは両方ともおいしいです。
「both A and B / AとBの両方とも」の形にも、よくなりますね。
彼は音楽もスポーツも好きです
each の用法
次は each の用法です。each も大きく分けて「代名詞」と「形容詞」の2つの用法があります。
each の代名詞としての用法
代名詞として使うときは、単独で使うか「each of+(代)名詞」の形で使います。
彼らはそれぞれ賞をもらった。
each の形容詞としての用法
形容詞として使うときは、「each+単数可算名詞」の形で使って、常に単数扱いになります。every も同じように使います。
それぞれの国に自身の習慣がある。(所変われば品変わる)
Every flower is wonderful.
どの花も素晴らしいです。
each と every は「単数扱い」なのに注意ですね。
either と neither の用法
最後は either と neither の用法を確認しましょう。
either は肯定文で「どちらか一方」、否定文で「どちらも~ない」という意味です。neither は「どちらも~ない」と言う意味です。これもそれぞれ大きく分けて、「代名詞」と「形容詞」の2つの用法があります。
either と neither の代名詞としての用法
代名詞としての用法は、「either (neither) of+(代)名詞」の形で単数扱いになります。
この切手のどちらかをあなたにあげましょう。
I do not like either of them.
私はそれらのどちらも好きではありません。
I like neither of them.
私はそれらのどちらも好きではありません。
either と neither の形容詞としての用法
形容詞としての用法は、「either (neither)+単数名詞」の形で単数扱いになります。
どちらのやり方でも私は結構です。
Neither story is true.
どちらの物語も本当ではありません。
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