助動詞の「can / may / must」はもちろん別々の単語ですが、日本語に訳したとき、同じ言葉を使って訳すことがあります。「can / may / must」はどのようにして使い分ければよいのでしょうか。「can / may / must」の使い分けについて解説します。
can / may / must の意味
否定形:「~できない」「~してはいけない」
否定形:「~してはいけない」「~でないかもしれない」
否定形:「~してはいけない」
??? なんで違う単語なのに同じ意味があるんですか? というか、どうやって使い分けるのですか?
「~してもよい」の使い分け
まずは can と may の「~してもよい」をみていきましょう。わかりやすいのは may かな? そのまんま「~してもよい」っていう『許可』を表わしますね。
あなたのオートバイにのってもいいですか?
それに対して can は「~することができる」を当てはめて考えるといいですね。
あなたのオートバイに (私が) のることってできる?
「あなたのオートバイにのってもいいですか?」と「あなたのオートバイに (私が) のることってできる?」かぁ……言いたいことはだいたい同じですね。少し can を使ったほうが軽い感じかな?
そうですね。だから目上の人に『許可』をお願いするときは May I ~ ? を使いますね。Can I ~? でお願いするのは、少し前までは正式な言い方じゃなかったんだけど、友達同士の会話で使うのは今では普通だそうですよ。
ふーん。なるほどね。
「~してはいけない」の使い分け
次は can may must の否定形「~してはいけない」をみていきましょう。でも、can と may に関しては、さっきの話でほとんど大丈夫でしょ?
オレのバイクにのることはできないよ (のせられないよ)。[可能性の否定]
You may not ride my motorcycle.
オレのバイクにのってはいけません。[不許可]
「バイクにのせられない」と「バイクにのることは許可しない」かぁ……まぁだいたい同じような意味かなぁ。でも普通、「~してはいけない」と言ったら「~するのは許可しない」なので may を使うのが普通なんだろうね。
それじゃ、must の否定形「~してはいけない」はどうなるんですか?
must の否定形「~してはいけない」は命令です。
オレのバイクにのるな。[否定の命令]
= Don’t ride my motorcycle.
だから must not の文は、否定の命令文に書きかえることができます。
「バイクにのることは許可しない」と、「バイクにのるな」かぁ……なるほどね。ニュアンスが全然違うね。
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