「理由・結果」の接続詞 so / for / since / because の使い分け

理由や結果をあらわす接続詞には「so / for / since / because 」があります。それぞれどのように使い分ければいいのでしょうか。今回は「理由・結果」の接続詞 so / for / since / because の使い分けについて解説します。

問題

「映画館は混んでいたので、私は見つけた最初の席をとった」って言う意味ですね。(　　) には「なので」に相当する単語が入りそうだけど・・・うーん・・・

まずは選択肢1つ1つ順番に見ていきましょう。「ア. although」はどう?

although は「対比・逆説」の接続詞で、とりあえず「しかし」と訳しておけばいいやつでしょ。「見つけた最初の席をとらなかった」ならこれでよさそうだけど、「見つけた最初の席をとった」んだから、意味としては逆になるよね。「ア」はダメですね。

そうですね。じゃ、その他の接続詞「for / since / so」を見ていきましょう。

接続詞 for と because の用法

「イ」の for って「前置詞」じゃなかったっけ?

for には「接続詞」の用法もあります。for は理由・判断の根拠を補足的に付け加えます。because も似たような感じで使いますが、because は「事象の原因・理由」をあらわします。

大きな違いは、because は従属接続詞なのに対して、for は等位接続詞です。

「ジューゾクセツゾクシ」？？？

えっと、細かい用法は置いといて、見た目の違いといえば because の場合は前にコンマが (普通は) いらないってことですね。今回 because は選択肢にありませんけれどね。

because じゃないんだったら、「イ」の for が正解かな

違います。 for は「理由」が後ろに来ます。「理由」というのは、日本語訳では「ので」の前の部分のことです。問題文の (　　) の後ろの内容は、「理由」になっていませんよ。

問題文の (　　) の後ろは、こうですね。

日本語訳は「映画館は混んでいたので、私は見つけた最初の席をとった」だから、「理由」は「映画は混んでいた」です。（　　）の後ろの内容とは違います。すると、for は違いますね。

接続詞 since の用法

「ウ」の since は「完了形」でよく使うよね。「～以来 (から)」という意味ですよね。

実は since も because と同じように、「理由・原因」をあらわす用法があるんですよ。

because と since の違いは、because は「新情報」に対して、since は「旧情報」をあらわします。

「シンジョーホー」？？？

えっと、細かい話は置いておいて、見た目で言えば since を「原因・理由」の意味で使うときは、「文頭」にすることが多いですね。

since は文頭で使うんですね。でも今回の (　　) は真ん中にある。じゃ、since は違いますね。

接続詞 so の用法

ということで、残った「エ」の so が正解です。

because / for / since は後ろに「理由・原因」を取りますが、so は後ろに「結果」を取ります。（　　）の後ろにある「見つけた最初の席をとった」は「理由・原因」ではなく、「結果」ですからね。

so / for / since / because の使い分け

もう一度まとめると、こうなります。

という関係になります。

？？？　もう少しわかりやすくなりませんか?

では so は日本語の「それで」に置き換えて読むといいかもね。「so (そぅ) れで」って感じですかね。で、問題文をもう一度見てみると

こうしておくと、「原因」「結果」が前とか後ろとか考えなくてもいいね。