関係詞の限定用法と継続用法
関係詞には「限定用法」と「継続用法」というものがあります。
「限定用法」は先行詞の意味を限定する用法です。それに対して「継続用法」は、先行詞を追加的に説明する用法です。継続用法は関係詞の前に、コンマ( , )を置いてあらわします。
I have a sister who lives in New York.
私にはニューヨークに住む妹がいる。(限定用法)
I have a sister, who lives in New York.
私には妹がいて、ニューヨークに住んでいる。(継続用法)
私にはニューヨークに住む妹がいる。(限定用法)
I have a sister, who lives in New York.
私には妹がいて、ニューヨークに住んでいる。(継続用法)
コンマがあるか、ないかの違いですね。訳を読んでもいまいち違いがピンとこないです。
上の「限定用法」の文章では、「ニューヨークに住む妹がいる」ことを言っているだけです。実はそのほかにも、違う場所に住んでいる妹がいるかもしれません。
下の「継続用法」の文章では、「私には妹が(1人)いる」ことと「その妹がニューヨークに住んでいる」ことを言っています。つまり妹は「ニューヨークに住む妹の一人だけ」ということがわかります。
なるほど、形の違いは微妙だけど、意味は違うね。
目的格の関係代名詞は省略できるという話がありましたが、継続用法の関係代名詞は、目的格であっても省略してはいけません。
継続用法の関係代名詞は、省略できない
あと、継続用法の which は主節の中の句や節を先行詞としたり、主節全体を先行詞にする用法もあります。
She said that she was ill, which was a lie.
彼女は病気だったと言ったが、それは嘘だった
彼女は病気だったと言ったが、それは嘘だった
「彼女は病気だと言った」という文全体を先行詞として、関係代名詞の which が「それは」と受けているんですね。
継続用法のない関係詞
後注意してほしいのが、この点です。
関係代名詞 that / what と、関係副詞 why / how には継続用法はない
すると問題文で、( ) の前に「, (コンマ)」があったら、that / what / why / how は違うということですね。
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