主語になる関係代名詞に that と which があります。関係代名詞の that と which はどのようにして使うのでしょうか。また who と that(which) との使い分けはどうすればよいのでしょうか。今回は主語になる関係代名詞 that と which の用法について解説します。
that (which) を使った文
主格の関係代名詞
関係代名詞のうしろに「動詞」が続き、先行詞が人の場合は who か that を使い、物や動物の場合は that か which を使う。
前回は who を使った関係代名詞を確認しましたが、今回はその続きです。さっそく例文を見てみましょう。that (which) とありますが、これは that と which のどちらを使ってもいいという意味です。
ですが、ほとんど that が使われているので、それで練習するのがいいと思いますね。
これは若い人のあいだで人気のある本です
まずこの例文の This is the book まではわかるよね。
「これは本です」ですよね。さすがにそれは大丈夫です。
では後半部分の that (which) is popular among young people だけど、that (which) の部分を「そいつは」として全体を訳してみましょう。
「そいつは若者の間で人気があります」
「これは本です」と「そいつは若者の間で人気があります」。その2つをくっつけると「これは本です。若者の間で人気があるやつなんだけどね」。どう? 大体の意味は分かるでしょ。
和訳しなさい、という問題なら、「これは若者の間で人気がある本です」とすればよいですが、大まかに意味が分かればよいのなら、that (which) の前で区切って訳すのが手っ取り早いですね。
who と that (which) の使い分け
前回の問題では who を使ったけど、なぜ今回は that ( which ) を使ったのですか?
関係代名詞の前にあるもののことを「先行詞と言いますが、その種類によって使い分けます。that (which) の前にある名詞に注目してみましょう。
これは若者の間で人気がある本です
the book ですね。
the book は「人以外」ですから、that (which) を使います。それに対して who を使った文はこうなっています。
あなたは向こうを走っている男の人を知っていますか
who の前は the man ですね。the man は「人」だから who を使ってことですね。
その通りです。
実は関係代名詞の that は「人」にも使うのですが、物にも使えるので物扱い的なニュアンスが感じられてしまいます。だから人にはあまり使わないほうがよいですね。ちなみに which は「人」には使えません。
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