使い分けが紛らわしい副詞があります。
「very と much」はどのように使い分けるのでしょうか?「already と yet と still」の違いは? 「ago と before と since」にはどういう違いがあるのでしょうか?
それぞれの紛らわしい副詞の使い分けについて、例文を使いながら確認していきましょう。
very と much の使い分け
very の用法
very は動詞を修飾しません。very が修飾するのは形容詞・副詞の「原級」や、「形容詞化した分詞」です。
その試合はとてもワクワクした。
much の用法
まず much が修飾するのは形容詞・副詞の「比較級・最上級」や、「過去分詞」です。
私は犬がとても好きです。
much は「動詞」も修飾します。しかし動詞を修飾するとき、much 単独で使うのは否定文と疑問文だけです。
彼はあまり歩かない。
much を肯定文に使うときは very much を使います。
私は犬がとても好きです。
過去分詞でも excited みたいな、形容詞化したものは、very が修飾するんですよね。これがややこしい。
already と yet と still の使い分け
次は、already と yet と still の使い分けです。
already / yet の用法
already は基本的に肯定文のみで使います。肯定文で「もう~」の意味を表します。疑問文で使うときは驚きの感情が入ります。
私はもう宿題を終えた。
yet は疑問文・否定文で使います。疑問文で「もう~?」、否定文で「まだ~」の意味を表します。
もう宿題は終えましたか?
Ken has not washed the car yet.
ケンはまだ車を洗っていません
already は文中なのに yet は文末に来ますね。不思議ですね。
still の用法
still は「まだ~」と継続の意味を表します。
彼はまだここにいる。
比較級を強めて「なおいっそう」の意味を表します。
あなたは背が高いが、彼はなおいっそう背が高い。
still が比較級を修飾するパターンは、知らなかったです。
ago と before と since の使い分け
最後は、ago と before と since の使い分けです。
ago の用法
ago は過去時制で使われます。必ず期間をあらわす語と一緒に使われます。
彼は三日前に出発しました。
before の用法
before は単独で使われて、「以前に」の意味を表します。
私は以前、札幌にいたことがあります。
期間をあらわす語と一緒に使われて、過去のある時を基準にして「それより~前」の意味にもなりますね。その時の before は過去完了に使われます。
彼女は2日より前に、そこに行ったことがある。
since の用法
副詞の since は単独では「それ以来」の意味を表します。その時は ever をともなうことも多いです。
私はそれ以来、彼の世話をしています。
since は前置詞や接続詞として、「~から」となる用法の方が有名ですね。
彼は今朝からずっとテニスをしてます。
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