英語の品詞の中で、「副詞」は割と位置に融通が利く品詞になります。それゆえに副詞の位置がバラバラで、どの位置にすればよいのかわからなくて困るという人がいます。副詞の位置と用法を、「動詞を修飾する副詞」と「形容詞・他の副詞を修飾する副詞」に分けて、それぞれ例文を使いながら解説します。
動詞を修飾する副詞
様態をあらわす副詞
様態をあらわす副詞は、動詞の後に置くか、動詞+目的語の後に置きます。
I want to go to school quickly.
早く学校に行きたい。
早く学校に行きたい。
目的語が句や節などの修飾で、長くなるときなどの副詞は、動詞の前に置きます。
He quickly went out of the room.
彼は素早く部屋を出た。
彼は素早く部屋を出た。
副詞の位置はわりと自由なんだね。わからなければ、後ろの方につけておけばいいよね。
頻度をあらわす副詞
頻度をあらわす副詞は、一般動詞を修飾するときには一般動詞の直前に置きます。
I often see him.
私はよく彼に会います。
私はよく彼に会います。
be動詞を修飾するときには be動詞の直後に置きます。助動詞があるときは助動詞の直後に置きます。
I’m often half asleep.
私はよく寝ぼけます。
私はよく寝ぼけます。
頻度をあらわす副詞の位置は、基本的には don’t や not が入る位置と考えればいいですね。
時・場所をあらわす副詞
時・場所をあらわす副詞は、普通文末に置きます。時と場所の副詞では場所をあらわす副詞を先に置きますね。
I went there yesterday.
私は昨日そこへ行きました。
私は昨日そこへ行きました。
形容詞・他の副詞を修飾する副詞
形容詞・他の副詞を修飾する副詞の場合は、普通は修飾する形容詞や副詞の前に置きますが、enough
だけは修飾する語の後ろに置きます。
He is very young.
彼はとても若いです。
He is young enough.
彼は十分若いです。
彼はとても若いです。
He is young enough.
彼は十分若いです。
「形容詞+enough」の順番なので、「形いいなぁ(ふ)」と覚えるといいですね。
句・節を修飾する副詞
句・節を修飾する副詞は、修飾する句・節の直前に置きます。
I arrived at the bus stop just after the bus left.
私はバスが出発した、ちょうど後にバス停に着いた。
私はバスが出発した、ちょうど後にバス停に着いた。
文全体を修飾する副詞は、文頭・文末・一般動詞の直前、be動詞・助動詞の直後など、どこに置いてもいいことが多いです。
Quickly she opened the letter.
素早く彼女はその手紙を開けた。
素早く彼女はその手紙を開けた。
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