英語の関係代名詞や接触節による後置修飾ですが、その形はサンドイッチ型としっぽ型に分類されます。どちらの形になるのか、見分ける方法はないのでしょうか。後置修飾のサンドイッチ型としっぽ型の見分け方を解説します。
目的格の関係代名詞
問題次の日本語を英語にしなさい。
「これは私が欲しいコンピューターです」
これは自信があります。
正解です。今回出てきたのは、目的格の関係代名詞です。どういうものかおさらいしてみましょう。
問題次の日本語を英語にしなさい。
「あなたが助けた少年は私の弟です」
さっきと同じ感じでいいんじゃないのかなぁ。
違います。正解はこうなります。
どういうことですか。「that+主語+動詞」をつけたらいいと思っていたのですが。そうじゃないんですか。
「that+主語+動詞」をつける場所が問題なのです。
しっぽ型の関係代名詞
これは私が欲しいコンピューターです。
「私が欲しいコンピューター」というように「コンピューター」を修飾しているので、computer の直後に関係代名詞節がきます。
This is the computer that I want. の方は、This is the computer という完成された文の後ろに、関係詞節の that I want がくっつくので、「しっぽ型」なんて呼ばれることがあります。
サンドイッチ型の関係代名詞
あなたが助けた少年は私の弟です。
「あなたが助けた少年」というように「少年」を修飾しているので、the boy の直後に関係代名詞節がきます。
The boy that you helped is my brother. の方は The boy is my brother という完成された文が「The boy」と「is my brother」に分解されて、その間に関係代名詞節の that you helped が挟まるので、「サンドイッチ型」なんて呼ばれることがあります。
しっぽ型とサンドイッチ型の見分け方
どういうときにしっぽ型を使って、どういうときにサンドイッチ型を使うのかがわかりません。
「修飾する単語の直後に関係詞代名詞節がくる」という説明では、しっくりこないということですね。うーん…では、こう考えてはどうでしょう。
しっぽ型の見分け方
この文の述語は何になるかを考えてみましょう。
述語は「コンピューターです」になりますね。
そうですね。そしてそれに対応する主語は「これは」です。つまりこの文のベースは「これはコンピューターです」になります。ここまで大丈夫?
はい、大丈夫です。
そして「私が欲しい」の部分はつけくわえです。色分けするとこうなります。
This is the computer that I want. (しっぽ型)
サンドイッチ型の見分け方
この文の述語が何かを考えてみましょう。
述語は「私の弟です」になりますね。
そうですね。そしてそれに対応する主語は「少年は」です。つまりこの文のベースは「少年は私の弟です」です。ここまで大丈夫?
はい、大丈夫です。
そして「あなたが助けた」の部分はつけくわえです。色分けするとこうなります。
The boy that you helped is my brother. (サンドイッチ型)
まぁ、そういうことなのかという感じはしますが、これで問題が解けるかは自信がありません。
そうでしょうね。これはあくまで文の形の見分け方であって、実際にこんなことを考えてやるのは非効率です。まぁ、慣れないあいだ、問題を解いた後の確認として使う分には、いいかもしれませんね。
たくさん練習していくうちに、こんなことを考えなくてもできるようになりますよ。
コメントをどうぞ
関係代名詞のサンドイッチ型は後置修飾も出来ますか? (ありますか?)
関係代名詞を省略した後置修飾のことですかね。できますよ。
The boy (that you helped) is my brother.
↓
The boy (you helped) is my brother.
目的語になる関係代名詞は省略できます。
主語になる関係代名詞は省略できませんので、注意してください。