of の文章は、後ろから訳すと意味が取りやすいことが多いです。ですが、中には of の前から訳したほうがいい場合もあります。前と後ろのどちらから訳せばいいのでしょうか。それを見分ける方法を解説します。
of は後ろから訳すのが基本
Sumo is the national sport of Japan.
It’s a kind of wrestling.
of は、日本語で「の」の意味です。訳し方はこう考えるといいですよ。
of の訳し方
ということは、こうなりますね。
正解です。では次の問題です。
前からでも訳せるパターン
それは一種のスポーツです。
えっと、「一種」の「スポーツ」ですね。後ろから訳しているのだから、こうかな。
違いますよ。「一種のスポーツ」というのは「スポーツの一種」ってことです。先ほどやりましたよね。だから、正解はこうなります。
この場合は、of の前からでも、後ろからでも、どちらからでも訳せますね。でも英語は絶対に、「kind of ~」の語順になるんですね。
そうです、英語は語順に厳しいですが、日本語は語順に関しては寛容ですね。
前から訳すべきパターン
There are many kinds of yunomi.
Some of them are really beautiful.
There are many kinds of yunomi.
「湯呑の多くの種類があります」……???
Some of them are really beautiful.
「いくつかのそれらは、本当に美しいです」……???
あぁ、もう完全に混乱してしまいましたね。「many kind of yunomi」は、前から訳したほうがいいですね。正しい訳はこうなります。
それに対して「some of them」は、後ろから訳したほうがいいです。
「some of ~」は、普通は前から訳してもいいのですが、今回は of の後ろが代名詞なので、後ろから訳した方がいいですね。
結局 of を前から訳したり、後ろから訳したりしていますよね。何か法則はないんですか?
そうですね。of は「後ろから訳す」のが基本です。でも「数」的なものが前にあるときは、「前から訳す」ことを考えたらいいと思いますよ。
of がある文の訳のパターン
「あなたの訪問の目的は何ですか」
※ 後ろから訳す
「これは食べ物の一種です」
「これは一種 (ある種) の食べ物です」
※ 前から、後ろからのどちらもある
「多くの種類の鳥が日本に住んでいます」
※ 前から訳す
「荷物のうちのいくつかが届いていない」
「いくつかの荷物がまだ届いていない」
※ 前から、後ろからのどちらもある
まぁ、こんなことを考えるのは最初のうちだけで、慣れてきたら雰囲気で意味が分かってくるようになります。たくさん練習することですね。
はい、わかりました。
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