for にはどのような用法があるのでしょうか。「目的」「期間」「判断の基準」「感情の対象」「宛先」「用途」「代用」「代償」の for や「例えば」の for example、「初めて」の for the first time の用法を解説します。
「~のための」と目的をあらわす for
「誕生日に」ですか。こうかなぁ。
それだと「誕生日の日に」ですね。want は「~が欲しい」で、状態動詞です。状態動詞は自分の意志でオンとオフをコントロールできません。「誕生日の日だけサッカーボールが欲しい」なんて変ですよね。
これは「誕生日を祝うために」とか、「誕生日用の」といった「目的」をあらわす前置詞が入ります。
「~のための」と目的をあらわすとき for を使います。
「~の間」と期間をあらわす for
「間」ですね。こうかなぁ。
during は「~の間」ですが、後ろに名称を伴って使います。
I studied English during summer vacation.
私は夏休みに英語を勉強しました。
今回は( )の後ろに数値がありますね。数値を伴って「~間」と期間をあらわすときは for を使います。
「~間」と期間をあらわすときは for を使います。
「(人)にとっては」と判断や評価の基準をあらわす for
「~にとって」ですか。こうかなぁ。
handle ?…「取っ手」ですか。違いますよ。「~にとっては」と判断や評価の基準をあらわすときは for を使います。
「~にとっては」と判断や評価の基準をあらわすときは for を使います
「~を求めて」と目的・意向をあらわす for
「~を求めて」ですか。こうかなぁ。
want ? それだと文中に動詞が二つになりますよ。ここは前置詞が入ります。「~を求めて」と、目的や意向をあらわすとき for を使います。
「~を求めて」と、目的や意向をあらわすとき for を使います。
「~に対して」と感情の対象をあらわす for
「お気の毒」ですか。こうかなぁ。
「毒」? いや、「お気の毒」は「かわいそうに思う」ということです。感情・趣味・適性などの対象をあらわして「~に対して」というとき for を使います。
感情・趣味・適性などの対象をあらわして「~に対して」というとき for を使います。
「(人)への・あての」と宛先をあらわす for
「~に」ですか。こうかなぁ。
違います。ここは「~あての」ということで for を使います。
「~への・~あての」と受け取り予定者や宛先をあらわすには for を使います。
for と to の使い分け
to でもいい感じがするんですが。for と to はどうやって使い分けるのですか。
物(人)が目的地に到着していないなら for を使い、物(人)が目的地に到着しているなら to を使います。
I bought a book for you.
私はあなたに本を買いました。
I gave a book to you.
私はあなたに本を上げました。
bought の方は本が相手の手元にありません。ですが、gave の方は本が相手の手元にありますよね。
for は方向をあらわし、to は到着点をあらわします。
「~に適した、~にふさわしい」と用途をあらわす for
「てきした」ですか。こうかなぁ。
enemy は「敵」です。「~に適した」は「~にふさわしい」という意味ですよ。「~に適した」と、用途・指定・適否をあらわすとき for を使います。
「~に適した」と、用途・指定・適否をあらわすとき for を使います。
「~の代わりに」と代用をあらわす for
「~の代わりに」ですね。こうかなぁ。
instead of ~ で「~の代わりに、~ではなくて」です。「あなたの代わりに」と言いたいなら、instead of you と、前置詞の of が必要です。
今回は( )が一つしかありませんので、こうあらわします。
「~の代わりに」と代理・代用をあらわすとき for を使います。
「~の金額・値段で」と代償をあらわす for
「500円を使って」ですね。こうかなぁ。
with は「(道具)を使って」です。今回は「~の金額・値段で」ですから、こうあらわします。
「~の金額・値段で」と、交換・代償をあらわすとき for を使います。
「例えば」の for example
「例えば」ですね。こうかなぁ。
such as ~ は「~のような・~などの」と例を挙げるときに使います。such as の後ろには名詞を並べることに注意です。
I like fruits such as oranges and apples.
私はオレンジやリンゴなどの果物が好きです。
今回は( )の後ろに文章が続いていますので、such as は使えません。ということで、正解はこうなります。
「例えば~」と語句や文を例示するときは for example を使います。
「初めて」の for the first time
「初めて」ですか。うーん…。
それはさすがに… 「初めて」は決まり文句として覚えておくのがいいですね。正解はこうです。
「初めて」は for the first time を使います。
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