「私は彼がバレーボールを好きではないと思う」というとき、英語でどのように言えばよいのでしょうか。主節と従属節がある文構造で、従属節を否定したいとき、「否定の繰り上げ」がおこります。「否定の繰り上げ」とは何なのか、どういうときにおこるのかを解説します。
問題「私は彼がバレーボールを好きではないと思う」を英訳しなさい。
まず、「私は~と思います」は I think that ~ でしょ。それで、「彼がバレーボールを好きではない」は He doesn’t like volleyball. ですよね。それをくっつけてこうですね。
うーん、通じないことはないけれど、それだと否定をことさら強調しているような表現になるよ。こっちの方が自然な表現ですね。
ん? それだったら、「私は彼がバレーボールを好きだと思わない」になるんじゃないのですか?
じゃ、一回直訳で考えて見ましょう。
I don’t think (that) he likes volleyball.
彼がバレーボールを好きだと私は思わない。(自然な文)
I think (that) he doesn’t like volleyball.
彼がバレーボールを好きでないと私は思う。(不自然な文)
彼がバレーボールを好きだと私は思わない。(自然な文)
I think (that) he doesn’t like volleyball.
彼がバレーボールを好きでないと私は思う。(不自然な文)
となり、まぁ、多少ニュアンスが違いますが、言いたいことは同じですね。 すると、英語を話す人の感覚としては、「否定」をなるべく早い段階で出したいそうなんです。これを「否定の繰り上げ」と言います。
見方を変えると、最初の英文の I don’t think の not は 見た目では think を否定していますが、that 節の内容を否定しているともいえるわけです。
ふむ、ややこしくてよくわからなかったけど、「私は彼がバレーボールを好きではないと思う」は I don’t think (that) he likes volleyball. になるんですね。
日本語の感覚と違うから戸惑っちゃうけど、それが自然になるように、書いたり口に出したりして練習しておかなくちゃね。
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