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There is(are) ~. の文に関する問題

There is ~ の文 中学レベル英語の解説

「~があります」というとき、英語でどのように言えばよいのでしょうか。よく使われるのは there is ~. の文ですが、「~があります」の文は全てこの形になるのでしょうか。「限定されている名詞」り場合どうなるのでしょうか。「~があります」の文の作り方について解説します。

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There is (are) ~. の文の形

~が……にいます」、「~が……にあります」というときは
There is+単数名詞 (+場所). / There are+複数名詞 (+場所). の形であらわす。
問題次の文を英語にしなさい
「箱の上にリンゴが1つあります」

ネコ
簡単です。

There is an apple on the box.
箱の中にリンゴがあります。

ウサギ
おっ、正解です。そうですね。「アイウエオ」の言葉で始まる名詞の前には an でしたね。よく覚えていたね。次の問題は少し難しいかな。

問題日本文にあうように、(   ) に適する語を書きなさい。
この箱の中には何がいますか? ─ 1羽の鳥がいます。
What is in this box? ─ (   ) (   ) (   ) bird.

ネコ
場所をあらわす言葉がないですね。でもまぁ、こうですよね。

There is a bird.
鳥がいます

ウサギ
おっ、正解です。There is ~ . の文は、うしろに「場所」がある形に慣れてしまっているので、うしろに「場所」がこないと変な感じがするけど、なくてもまったく問題はないね。

最後の問題です。

限定されている名詞の場合

問題私の本はどこにあるのですか? ─ そのテーブルの下にあるよ。
Where is my book? ─ (   )

ネコ
同じ問題ですよね。

There is your book under the table.

ウサギ
うーん……やっぱりそうなっちゃうね。実は正解は、こうなります。

Your book is under the table.
あなたの本はテーブルの上にあります。

ネコ
ええーっ。それじゃぁ There がないじゃない! There is ~ . で「~がある」じゃなかったのですか? There の立場は?

ウサギ
うーん、どこから説明したものか……まず「~がある」という存在の意味を持っているのは be動詞なのです。be動詞が「~にある」の意味だと考えると、この文は別におかしくありませんよね。

Your book is under the table.
あなたの本はテーブルの下にある

ネコ
そうですね。普通の文です。

ウサギ
次に there について…… there の本来の意味は「そこに」という感じです。

Come here. / カムヒアー
ここに来て!

この here の少し遠いバージョンです。

ですが、今回出てきた There is ~ . で使われている there には「そこに」の意味はありません。これは虚字とか expletive とかいうやつで、意味なんてなく、語呂合わせに使う単語です。

ネコ
え? There is ~ . の There は、語呂合わせで何の意味もないのですか?

ウサギ
何の意味もない、は少し言い過ぎたかなぁ。There is ~ . の There にもやはり「そこに」というニュアンスが残っています。

つまり There is an apple on the box. という文を目の前にいる人に言ったとして、There と言った瞬間に、相手の人には空間が感じられます。もし指を差して言ったなら、相手はその指の先の空間が意識されます。まさに「There! / そこ!」の感じですね。そして次に is (be動詞) を言った瞬間に、何かの存在が感じられます。

で、an apple でその存在がリンゴの形になりました。最後に on the box で、感じられた空間の範囲が「その箱の上」にぐっと縮まりました。もちろん本当は There is an apple まで一息で言っちゃうんで、そこまでのんびり『空間があって~』なんて考えたりはしてないけどね。そういう感覚を持っているということですよ。

ネコ
はぁ、なんか分かったような、分からないような……でも、それにしたって別に There is your book under the table. ってしてもいいんじゃないのですか? 空間があって、存在があって、それがあなたの本でしたー、みたいな感じで……

ウサギ
この There is ~ . の文は、先ほど見てきた意味の流れのように、少しまどろっこしいよね。それからも分かるように、この文は「初登場」のときに用いる表現なのです。

たとえば日曜日の昼下がりにリビングでのんびりテレビを見ていたら、いきなり目の前に見ず知らずの「ヒロシ」があらわれたらびっくりするでしょ。

それがたとえば日曜日の昼にリビングでのんびりテレビを見ているという同じ状況で、娘に「お父さん少しいいですか?」とか言われて「実は今日、会って欲しい人がいるの……」とか言われたあとに、「はじめまして、サナエさんとお付き合いさせていただいています。ヒロシです」とあらわれたら……これはこれでびっくりするか……でもまだましでしょ。

There is ~ . はそういう文なのです。

で、ときは流れ、また日曜の昼下がり、庭で盆栽をいじっていて、そのとき、娘に「お父さん少しいいですか?」とか言われて「実は今日、会って欲しい人がいるの……」とか言われたあとに、「サナエさんとお付き合いさせていただいています。ヒロシです」とあらわれたら……「前に一回会ったことあるんだから、普通にでてこいよ!」ってなりますよね。

これが There is ~ . の文に「限定されているもの (聞き手がすでにそれと知っているもの)」が使えない理由なのです。

ネコ
……わかったような、わからないような……まとめてください。

「~がある」系の文の作り方

ウサギ
つまりこういうことです。

There is (限定されていない名詞)+場所. / ~が……にあります。
(限定されている名詞) is+場所. / ~が……にあります。

限定されている名詞っていうのは「the+名詞」「代名詞」「人の名前」「所有格+名詞」など……のことです。

これらの言葉が「どこどこにある」って言いたいときに There is ~. としちゃいけない、と覚えておくのがテストでは有効? なのかなぁ……

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