around にはいろいろな用法があります。どういった用法があり、どのように使われるのでしょうか。「~の周りをまわって」「~の辺りで」といった前置詞の用法、「あちこちを」「ぐるりと」といった副詞の用法や、共通するイメージを解説します。
「~の周りをまわって」の around
「周り」ですか。こうかなぁ。
spin? クルクル回転しているの? そうじゃなくて、「周囲」ってことですよ。正解はこうです。
「ぐるっと回るような周囲に」は around を使います。
「~の辺りで・~の近くで」の around
「あたり」ですか。こうかなぁ。
違います。per は「一人当たり」でつかうやつです。
How much is the tour per person?
そのツアーは一人当たりいくらですか。
「~の辺りで」は around を使います。
「~の辺りで・~の近くで」というとき、around を使います。
あれ? around は「ぐるっと回る」んじゃなかったのですか。
「~の辺りで」の指の動きは、「~の周りで」の指の動きを半分にしただけですよね。円の動きが半円になっただけです。つまり同じイメージなのです。「辺り」は「周辺」ともいいますしね。
「あちこちを」の around
「あちこち」ですか。こうかなぁ。
「~のあちこちで」の across は、前置詞です。後ろに名詞を伴って使います。
Students from across the world introduce their school.
世界のあちこち出身の生徒が、彼らの学校を紹介しています。
今回の問題の「あちこち」は副詞なので、around を使ってこうあらわします。
副詞の「あちこち」は around を使います。
「向きを変えて・ぐるりと」の around
「くるり」ですか。こうかなぁ。
その「くるり」は岸田繁と佐藤征史の2人からなる日本のロックバンドです。「ぐるり」と回転させるのですから、こうなります。
「向きを変えて・ぐるりと」は around を使います。
「ぐるりと」も around を使うんですね。確かに「ぐるりと」の指の動きは、「~の周りで」の指の動きと同じ円の動きだなぁ。同じイメージなのですね。
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