数学の勉強のパターン
数学の問題には大きく分けて二つのパターンがあります。一つは計算問題。もう一つは応用問題です。多くの人はこの二つをひっくるめて数学が苦手だとか、数学がわからないといいます。数学を勉強していくにあたり、計算問題と応用問題を分けて考えることが大切です。
計算問題の勉強方法
まずは計算問題の勉強方法から考えていきましょう。よくあるのがやり方を教わって理解したからもう大丈夫だと言って練習をしないパターンです。これはいけません。
スポーツで考えるとわかりやすいです。例えばバスケットボールのシュート。ボールの持ち方、腕やひじの向き、力の加減やボールの投げだす方向などを教わってそれでシュートは入りますか? 何度も何度も練習しなくては身に付きませんね。
また調子が悪くなれば、コーチにフォームをチェックしてもらうことも大切です。そうやって日々修正していくなかで、正確なシュートが身に付くわけです。
計算問題もそれと同じです。計算問題に関してはやり方を教わったら、練習あるのみです。ミスがあったらやり直しをして確認です。何回やっても合わないところは先生などに見てもらいましょう。やり方の間違いが見つかったら、そこを修正するためまた練習です。
計算問題は基本です。90点取れているからいいというものではありません。100点でないといけません。厳しいようですが、計算問題に関しては100点を取るための練習をしてください。そしてこれは努力で何とかなるものです。才能やセンスは全く関係ありません。
応用問題の勉強方法
次は応用問題の勉強方法を考えて見ましょう。まず問題に挑戦します。応用問題ですから、少し考える必要はあります。見た瞬間にあきらめる人もいますが、それは辛抱が足りません。今までの知識をつなぎ合わせて、何とかならないかと考えることが大切です。
とはいえ一時間も二時間も同じ問題にかかりきりなのは効率が良くありません。五分か長くて十分くらい考えて、だめならそれは仕方ありません。解説があるならそれを確認します。そこで「あぁ、なるほど、そうするのか!」と納得できたら、それが実力がついたということです。少し間を空けてその問題に再挑戦してみましょう。正解できれば弱点克服です。
解説を読んでも意味がわからないこともあるでしょう。そういう時、もしまわりに質問できる人がいるなら、教えてもらうのも手です。違った目線から説明されると理解できることもあります。しかしそれでもわからない場合は、残念ですが今の段階ではその問題に対して実力不足ということです。いったんその問題のことは忘れて、次に進みましょう。
これはあきらめるということではありません。スピードスケートの選手が足を鍛えるのに競輪の練習をしたり、柔道の選手がレスリングの練習をしたりするのは、問題解決の方法が一方向ではないことを示しています。同様にある問題につまづいてしまったら、別の問題を進めていくのが良いです。そこでついた力が回りまわって、躓いてしまった問題の解決に役立つことが多々あるからです。他の問題をやってどんどん先に進めていき、ぐるっと回ってその問題に戻ってきたときにできるようになっていることがよくあるのです。
ひとつの問題に固執して絶対にできるようになるまで次に進まないという人もいますが、それは効率が悪いのではないかと思います。
まとめ
まとめますと、計算問題は完璧に。応用問題はぼちぼちで。気持ちの持ちようとしてはこの様な考えで良いのではないでしょうか。
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