勉強に限った話ではありませんが、メンタルをやられてしまい、やる気を失うことがあります。やる気を失ってしまうと、物事が前に進みません。また楽な方に流されてしまい、成長ができなくなります。
そんなくじけそうになったとき、気持ちを立て直す魔法の言葉があります。「格好いい」と「どうでもいい」の2つです。それぞれどのようなタイミングで、どのようにして使うのでしょうか。
テンションをあげる魔法の言葉「格好いい」
勉強は苦しいです。そしてつらいです。やっていて、こんなことをする意味はあるのか、と思うこともあるでしょう。こまりましたね。
実は、同じように苦しい思いをしながら、それを乗り越えている人たちがいます。それはボディビルダーです。勉強の苦しさを乗り越える方法を、ボディビルダーの人たちを参考にして考えてみましょう。
ボディビルダーは筋トレの日々です。めちゃめちゃ重いバーベルを、自分の限界ギリギリまで何回も上げます。冷めた目で見てみると、これに何の意味があるのかと思いますよね。
それでもボディビルダーの人たちは、自分の体を痛めつけます。なぜ彼らはそんなことをするのでしょうか。その答えは彼らのその後の行動にあらわれます。
彼らはその後、何をするのでしょうか。実は鏡の前に行って、ポーズをとるのです。そして「格好いい…」と満足するのです。
この「格好いい」は最高の言葉です。言われてうれしくない人っていますか? いませんよね。この「格好いい」が苦しみやつらさを乗り越える源です。ボディビルにできるのであれば、勉強にもできるはずです。
そこでこの「格好いい」を「勉強する」と、どんどん結び付けていきましょう。
勉強しているとどうしても疲れてきますね。「ちょっと休憩しようかな」と考えることがあるでしょう。その時に自分を第三者の目で見つめるのです。
その勉強している自分、疲れている自分、ちょっと誘惑に負けそうになっている自分も含めて「格好いい」と認めてやるのです。
何を言っているのかと思うかもしれませんが、まず「格好いい」と考えることが大事です。それがスタートです。
もしそれが難しいなら「かわいい」でもいいです。女性ならこちらの方がいいかもしれません。ヘビとかトカゲでも「かわいい~♪」という人がいますよね。そういう感じでとりあえず「かわいい♪」と、やってみてください。
最初の内はピンと来ないかもしれませんが、やっているうちに感覚がつかめてくるはずです。ストイックに頑張っている自分が、格好いいと思えるようになってくれば完璧です。
ボディビルダーが、バーベルを上げます。もう一回だけ、やっぱりもう一回、最後にもう一回…と自分を追い込んでいきます。
同じように勉強もやってみましょう。もう1問だけ、やっぱりもう1問、最後にもう1問…と自分を追い込んでいけるようになります。だってそんな自分が格好いいですから。
ある生徒がこう言いました。
「うちの姉ちゃん、テスト1週間前に提出物終わらせて、そこからテスト勉強するんやって。気持ちわるー」
いやいや、それはむしろ「格好いい」んです!
テンションを立て直す魔法の言葉「どうでもいい」
「格好いい」は、落ちていきそうになるテンションをあげる魔法の言葉です。ですが、完全に落ち切ったテンションをあげることはできません。
想像してください。彼女に振られました。絶望です。そんなとき「俺は格好いい」と思い込もうとしても、さすがに無理があります。
ですが、テストは明日に迫っているとしましょう。そんな絶望の中でも勉強はしなくてはいけません。そこで、マイナスのテンションを消し去る、魔法の言葉「どうでもいい」です。
「どうでもいい」という言葉は、マイナスにとらえられることが多いです。確かにすぐに物事をあきらめてしまう人が、言いがちな言葉です。ですがそれは使いようです。
うまく使うことができれば、どん底に落ち込んだ気持ちを立て直すことができる、むしろプラスの言葉になりえるのです。
「どうでもいい、どうでもいい、どうでもいい、本当にどうでもいい…」と、念仏か呪文のように唱えてください。どうですか? どうでもよくなってきませんか?
でも実際に、どうでもいいんです。そりゃ、彼女に振られたらショックでしょう。ですが、学校はいつもの時間に始まり、いつもの時間に終わります。電車の運航スケジュールも、変わりありません。そして太陽も、いつも通り東からのぼって西に沈みます。
人類の歴史や、宇宙の果てしなさに思いをはせてください。彼女に振られたことなんて、どうでもよくなってきましたよね。
ただ、この「どうでもいい」の呪文ですが、あまり何でもかんでも使ってはいけません。やり過ぎると、勉強することもどうでもよくなってしまうからです。それは本末転倒です。
つまり「どうでもいい」はどん底にあるテンションを、フラットな状態に戻す魔法の言葉なのです。
まとめ
魔法の言葉「格好いい」と「どうでもいい」を紹介しました。
基本は「格好いい」で、テンションをあげていきましょう。「勉強を頑張っている私って格好いい」です。
ショックなことがあって立ち直れないときは、「どうでもいい」の出番です。気持ちが落ち着くまで、何度も口に出したり、心の中で唱えたりしてみましょう。
ある程度落ち着いたら、再び「格好いい」の出番です。「こんなつらいことがあっても、頑張れる私って格好いい」という感じです。
言葉は大切です。「はぁ、疲れた」「あぁ、やる気なくした」「面倒くさい」これらが口癖になっている人はいませんか? それはぐっとこらえましょう。暗黒面に捕らわれてしまいますよ。
苦しいときのもうひと頑張りの差で、勉強は決まります。
苦しいときのもうひと頑張りができるように、「格好いい」と「どうでもいい」を駆使して、鉄のメンタルを構築していきましょう。
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