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コインの裏表? ウォーターフォール勉強法とスパイラル勉強法

おすすめ勉強方法

プログラム開発の手法に「ウォーターフォールモデル」と「スパイラルモデル」というものがあります。この二つの開発手法は、コインの裏表の関係になっています。今回はこれらの手法を勉強にいかせないかという話です。

ウォーターフォールモデル、スパイラルモデルとはそれぞれどういう手法なのでしょうか。それぞれのメリットデメリットを確認しながら、勉強への活用方法を探っていきます。

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ウォーターフォールモデル

ウォーターフォールモデルはシステムの各工程を、滝(water fall / ウォーターフォール)に見立てて、各工程を上から順番に進めていく開発モデルのことです。

工程の流れは、このようになっています。

基本設計外部設計内部設計プログラム設計開発テスト運用

この上流工程から下流工程へと、各工程を後戻りすることなく、順番に進めていきます。

このウォーターフォールモデルは、全体の見通しがつけやすく、工程の進捗度合いが理解しやすいことがメリットです。しかし修正を行うためには多大なコストが発生するため、要求の変更に柔軟に対応することが難しいというデメリットがあります。

大規模なシステム開発には工程管理が重要なので、ウォーターフォールモデルが使用されることが多いです。

ウォーターフォール勉強法

この「ウォーターフォールモデル」を勉強に置き換えると、このようになります。

目標設定長期計画中期計画短期計画実行テスト本番

目標設定は、普通は志望校になります。将来の夢でも構いませんが、ここはしっかり考えないといけません。というのも、このウォーターフォールモデルは原則として、工程を後戻りすることはないからです。「~になったらいいな」ではなく、「~するぞ」という決意をもって目標を設定します。

目標設定がしっかりできれば、次は長期計画を作成します。これは年単位もしくは学期単位、あるいは定期テスト単位の目標となる数字です。わかりやすいのは模擬テストの偏差値や、定期テストの点数になるかと思います。

中期計画は月単位、あるいは週単位の目標となる数字です。問題集のページ数や単元名になるでしょうか。具体的な作業を設定します。これをこなしていけば、長期計画が達成できるであろうと考えられる内容にします。

短期計画は日々行うことです。その日に解く問題の数や、日々の勉強時間などがそれにあたります。もちろん中期計画が達成できる内容になっていないといけません。

ここまでできれば、あとは実行するだけです。立てた計画通り無駄な感情を排して、黙々と取り組みましょう。

次はテストです。学校で行われる小テスト、あるいは単元テストの結果が思わしくなかった場合は、その場その場でしっかり修正しておく必要があります。後回しにしてはいけません。

また小テストなどの結果が思わしくないとなると、短期計画や中期計画を修正する必要が出てくるかもしれません。修正の必要があればこれも後回しにせず、早いうちに修正して改善しましょう。

「短・中期計画の修正」をおろそかにしてしまい、定期テストや模擬テストなどによる、長期計画が達成できなければ、今度こそ修正が大変なことになってしまいます。

しっかり計画通りに進めることができれば、本番で目標を達成することができるはずです。

このウォーターフォール勉強法に向いている人は、完璧主義な人、猪突猛進型、愚直に取り組める人です。ポイントは計画部分です。ここをいかにきっちり作り上げるかです。学校や塾の先生、あるいは信頼できる人としっかり相談して、「これで行ける」というものを作り上げられるかにかかっています。

スパイラルモデル

スパイラルモデルはシステムをいくつかのサブシステムに分割して、「計画」「設計」「開発」「テスト」といった工程のサイクルを何度も繰り返すことで、完成度を高めていく開発モデルになります。

(引用元:http://webpg014.hotcom-web.com/page6.html)

スパイラルモデルのメリットは、変更や見落としがあった場合、次のサイクルで修正することができることです。反面、管理が難しく、長期化しやすいというデメリットがあります。

スパイラルモデルは、独立性の高いシステム開発に使用されます。

スパイラル勉強法

この「スパイラルモデル」を勉強に置き換えてみましょう。

まず決めるべきは「目標」と「計画」ですが、このスパイラル勉強法での「目標」と「計画」は、ウォーターフォール勉強法とは違い、考え込む必要はありません。後でいくらでも修正できるからです。

スパイラル勉強法では、単元ごとに分割します。それに対して「目標」「計画」「実行」「テスト」というサイクルを何度も繰り返します

例えば数学を勉強する場合、単元に分割します。その中で「二次方程式」があるとします。

その二次方程式において、「基本の計算問題をできるようにする」「問題集P23~35を解いてやり直す」「実行」「確認テスト」というのがサイクルです。

サイクルを回し、確認テストの結果に問題があれば、再度同じサイクルを回します。あるいはこの時点で、「目標」や「計画」を修正する必要があれば、臨機応変に対応します。

そしてサイクルを回し、確認テストの結果に問題がなければ、最初の目標を「すべてのパターンの計算問題をできるようにする」、計画を「問題集P36~42」にアップグレードして、またサイクルを回します。

問題なければ次は目標を「文章問題ができるようにする」、計画を「問題集P43~55 」として、またサイクルを回します。そしてテストで問題がなければ、その単元は完成です。このように何度もサイクルをぐるぐる回しながら、完成に近づけていくのです。

いつまでに完成するかの見通しのつけにくさがデメリットです。また「2次方程式」と同時に「2次関数」も並行して行うとなれば、勉強の管理が難しくなります。

とはいえ目標や計画の修正が容易なので、気楽に始められるメリットがあります。スパイラル勉強法は、あまりきっちり決められると息が詰まるという人には、取り組みやすいかもしれません。時間に余裕がある人にもおすすめです。

まとめ

ウォーターフォール勉強法とスパイラル勉強法を紹介しました。この2つはそれぞれのメリットとデメリットが、コインの表裏の関係になっています。

始めるのに準備が必要か、気軽に始められるか。見通しが立てやすいか、そうでないか。融通が利くか、利かないか。などなど。

ところでこれまで勉強法としては、ウォーターフォールモデル的な勉強法が勧められてきました。それは教える側としても、管理がしやすいからです。

ですが今後、勉強は教わるものではなく、自ら学ぶものになっていくでしょう。それは世の中の動きが速いので、教わっていては間に合わないからです。そういったことから、スパイラル勉強法が主流になるかもしれないなぁ、とも思うのです。

まぁとりあえず、志望校が確定するまではスパイラル勉強法、志望校が確定すればウォーターフォール勉強法とするのが実践的ではないでしょうか。

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