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それほど勉強をしていないのに、成績が良い子の秘密。複利の勉強とは?

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一生懸命に勉強を頑張っても、毎回あの子に勝てない。あの子はそれほど、勉強をしているように見えないのに…。そういう子いますよね。

頭の出来が違うのでしょうか? まぁ、それがないとは言いませんが、それが一番の原因ではありません。むしろやっている勉強の質に違いがあるのです。

それほど勉強をしていないのに、成績が良い子の秘密と、そのカギを握る「複利の勉強」について解説します。

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勉強は「複利」で進められる

Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.
複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う

20世紀最大の物理学者といわれるアインシュタインの言葉です。人類最大の発明を、自身が発見した相対性理論ではなく、複利だと言ったのですね。

さて「複利」とは何なのか。それをわかりやすく説明したものが、曽呂利新左衛門の逸話です。

あるとき、豊臣秀吉から「褒美に何が欲しいか?」と聞かれて、曽呂利新左衛門はこう答えたそうです。
1日目に米粒を1粒。
2日目にはその倍の2粒。
3日目にはその倍の4粒、
4日目にはその倍の8粒、
・・・それを1か月間頂きとう存じます
秀吉はそれを聞いてなんと欲のないやつだと思いました。
ところが19日目に10㎏を超えたあたりから怪しくなります。20㎏、40㎏、80㎏…… なんと30日の時点で10tにもなってしまいます。
途中でそれに気づいた秀吉は、謝って褒美を別のものに変えてもらったそうです。

もちろん単純に倍々とはいきませんが、実は勉強もこれと同じように、複利で進めることができるのです。

複利と単利

複利のすごさを、視覚的に確認してみましょう。

赤色は毎月15%の「単利」のグラフです。100からスタートして、三年生の2月には600を少し超えることができました。

それに対して青色は毎月7%の「複利」のグラフです。同じく100からスタートして、三年生の2月にはほぼ1000になりました。

利率だけで見ると、「複利」は7%で、「単利」は15%です。「複利」よりも「単利」の方が倍以上頑張っています。にもかかわらず、最終結果では400もの差をつけられて「単利」が負けてしまいました。

これが「複利」の力のすごいところです。それほど勉強をしているように見えない人が、勉強を頑張っている人よりも成績がいいという現象は、この「単利」と「複利」の違いによるものなのです。

単利の勉強とは

まず、単利の勉強というものを考えてみましょう。単利の勉強とは、やらされる勉強のことです。

まず宿題です。これはただ単にやっても、単利の勉強にしかなりません。定期テストに向けての勉強も同様です。

いや、「私は自主的に問題集を買ってきて、それをやっています」という人がいるかもしれません。ですが、買ってきた問題集を、ただ前から順番にやるだけでは、単利の勉強です。

自主的にやっているように見えて、実はその問題集の作成者に勉強をやらされているのかもしれません。

複利の勉強とは

では複利の勉強とは、何なのでしょうか? 複利の勉強とは、自ら進んでする勉強です。

例えば、英単語を覚えたとします。では、その単語を使って英文を作ってみようかなぁ、とか。昨日10分かかってやった計算問題を、今日は5分でやってみよう、とか。

あくまで、これらは1つの例ですが、そういった自分の内面的な欲求によって、勉強が進んでいくものが複利の勉強につながります。

そうなれば、前日やった内容を使って、さらに深い内容を勉強することができる。前日練習したことにより、解答スピードが上がり、それによりさらに多くの練習をすることができる、となります。

これが勉強が複利であることの有利さであり、またこのように複利で勉強していくように、勉強方法が工夫されていくことが大切なのです。

自ら進んで勉強するためには

そんなこと言われても、自ら進んで勉強なんて…… という人もいるかと思います。ですが、そう思った時点で、複利の勉強には届いていません。

自分の考えを変えるには、嘘でもいいので、口に出してみることです。勉強を始める前に「よし、やるぞ!」と言ってみることです。「はぁ、めんどくさぁ」と言って始めるのとでは、雲泥の差です。

また目標を持つことも大切です。目の前の1問が、その目標につながっていると思えれば、「よし、やってやるかぁ」と思えるでしょう。

まとめ

「それほど勉強をしていないのに、成績が良い子の秘密」について、書いてみました。なぜ、それほど勉強しているように見えないのに、成績の良い子がいるのでしょうか。その答えは、その子の勉強が「複利の勉強」になっているからです。

そして「複利の勉強」にするためには、自ら進んで勉強すればよく、自ら進んで勉強するためには、目標をもって普段の言動を変えればよいのです。

と、簡単に言ってしまいましたが、「複利の勉強」なんて、そんなすぐに実行できるものでもありません。自分の内面を変えることになるのですから、時間はかかります。

ただ、「複利の勉強」というものがあるということを知っているだけでも、勉強の質が変わってくるかもしれませんね。

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