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勉強時間って本当に決めたほうがいいの?

勉強のスケジュール おすすめ勉強方法

よくある質問で「勉強時間って決めたほうがいいですか?」というものがあります。月曜日は、何時から何時まで勉強する。火曜日は、何時から何時まで勉強する… 多くの人は「そりゃ、決めたほうがいいんじゃないの」と言うと思います。ですが、私はこれに少し疑問を感じます。それについて書きたいと思います。

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勉強時間を決めることができるのか

そもそも「勉強時間」を決めることができるのか、という問題があります。

問題を解いていて、分からない問題に出くわしたとします。少し考えてもできません。あれこれしているうちに、決めていた勉強時間が終わりました。次はテレビの時間です。分からない問題は放っておいてテレビを見よう。

この話の中には、問題点が2つあります。それを確認しましょう。

勉強時間に終わりの時間は必要か

まず終わりの時間が決まっている点が、あまりよくありません。

頭をひねって考えるような文章題や、図形問題などは、終わりの時間が決まっていると、先ほどの例のように中途半端に終わってしまうことがあります。

そうでないとしても、勉強なんてものは、調子が出てきたら、やれるだけやったらいいのです。むしろ決めるべきは勉強時間ではなく勉強量なのです。時間よりも、ここまでやり切ったり終わりという量を決めるべきです。

勉強がテレビに上書きされる

つぎに「勉強時間」の後に「テレビの時間」が来ている点。これもあまりよくありません。

とはいっても、そのテレビはどうしても見逃せないし、勉強時間がその前にしか取れないということがあるかもしれません。その場合は取り組んでいた問題の性質がよくありません。

後ろにテレビの時間がある場合の勉強は、「弱点を探す勉強にするべき」です。つまり一問一答形式の問題や、単純な計算問題などです。問題をやって丸つけをして、何が自分が分かっていなかったかを確認する問題にするのがよいです。

頭をひねって考えるような文章題や、図形問題、あるいはわからなかった問題の見直しなどは、せっかく頑張って理解した内容が、テレビ番組の内容に上書きされることになります。もったいないですね。

勉強時間を決めるメリットデメリット

勉強時間を決めることは、良いように作用することもありますが、悪く作用することもあります。

「~時までに課題を仕上げるぞ」と集中して取り組むこともあります。ですが逆に、時計をチラチラ見て、「あと30分…あと20分…」と、だらだらと勉強をしてしまうということありませんか。

ですので、本来決めるべきは「時間」ではなく、「量」なのではないかと思います。

とはいえ、そうなるといつまでたっても始めない、ということが起こりえます。なので「この時間になったら始める」というスタート時間だけは設定しておいた方がいいかもしれません。

「弱点を探す勉強」と「弱点を克服する勉強」

以上を踏まえて、勉強時間に関して、どう考えたら良いのでしょうか。

勉強には「弱点を探す勉強」と「弱点を克服する勉強」の2種類があります。「弱点を探す勉強」は、問題を解いて丸つけをすることです。「弱点を克服する勉強」とは、間違えた問題や、分からなかった問題を調べたり、考えたりすることです。

そのうち「弱点を克服する勉強」は決められた勉強時間と相性が悪いです。

「弱点を克服する勉強」をするとき、「勉強の終わりの時間を決めない」「後ろにテレビの時間をもってこない」ということを考慮すると、「弱点を克服する勉強」に関しては、「後は寝るだけという時間から始める」のが良いことが分かります。

しかし、それ以外の時間に勉強をしてはいけない、と言っているのではありません。勉強の内容を考える必要があるのです。

具体的な流れ

すると具体的な1日の流れはこうなります。

6時から7時は勉強時間と決めているとします。そこでするのはまず「学校や塾の宿題」です。とりあえずわかるところをやります。少し考えてわからなければ、飛ばしましょう。とりあえず全部やってしまって、丸つけをします。そして空欄と、間違えた問題の量を確認します。

決められた勉強時間にするのは、これだけでいいです。そして大事なのは寝る前の行動です。

先ほど確認した、空欄と間違えた問題の量が少しなら、普通に寝る前に確認すればよいです。通常30分ほどかかるなら、逆算してそれをあらかじめ予定に組み込んでおけばいいかもしれません。ですが、その勉強が30分かからずに終われば、その時点で勉強を終えて寝ましょう。

空欄と間違えた問題の量がたくさんある場合は、寝る前の勉強時間が増えます。すると「今日はやらないけないことがたくさんあるので、早めにお風呂に入ろうかなぁ」となりますよね。寝る前の行動が変わるはずです。そして普段より早めに勉強がスタートです。

いつもなら寝る時間になりました。でもまだわからないところが残っています。これは自分の体調と相談です。もうちょっと頑張れそうなら、やり切ったほうがいいです。でも眠い目をこすりながらするのであれば、明日に回しましょう。

この場合、勉強をスタートする時間の見積もりが、少し甘かったようです。明日はもう少し早めからスタートです。というように、寝る前の勉強時間は臨機応変に対応しましょう。

まとめ

ということで、勉強時間についてのシンプルな指針を立ててみましょう。

弱点を探す勉強は、時間を決めて取り組む
弱点を克服する勉強は、量を決めて寝る前に取り組む

これを意識すれば、そう的を外した勉強にはならないのではないかと思います。良ければ参考にしてください。

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