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自己肯定感の低さを、自己肯定感の高さにひっくり返す考え方

おすすめ勉強方法

勉強が全然できなくて、落ち込むことありますよね。勉強に限らず、「私って本当にダメな人間だ」と感じてしまうことは、誰しもあることです。

若者を対象とした意識調査によると、日本は諸外国と比べて、自己を肯定的に捉えている者の割合が低いという結果がでています。つまり自己肯定感が低いということです。

そういうこともあり、自己肯定感というものが、近年取りざたされるようになりました。自己肯定感を高めるにはどうしたらよいのかと、いろいろと語られています。

自己肯定感が高いのが良いのか、低いのが良いのかと問われると、そりゃ高い方がいいでしょう。とはいえ無条件に高けりゃいいのかと言われると、そうでもない気がします。

ということで、今回は自己肯定感について考えてみたいと思います。

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自己肯定感が高いと何が良いのか?

自己肯定感が高いと何がよいのでしょうか。

まず精神が安定します。他人の言動に左右されることなく、自分の信念を貫き通すことができます。やり続けることにより、目標に到達する可能性が高まります。そしてさらに自己肯定感が高まるという、好循環になります。

また、自身を持って話をすると、それを聞く人の印象も違います。伝えられるメッセージの65%は内容ではなく、話しぶりや動作などで伝わるという話もあります。

自分に意見が通るようになれば、周りが自分の過ごしやすい環境になり、精神的に落ち着きます。感情に左右されなくなりますので、冷静な判断を下せるようになります。そうするとますます話に説得力が増すという、好循環になります。

自己肯定感が高いのは、良いことばかりなのか?

自己肯定感が高いのはメリットが多いです。しかし、デメリットもあります。先ほどの例の逆を考えるとわかります。

「自己肯定感が高いと、他人に意見に左右されず、自分の信念を貫き通すことができる」と言いましたが、逆に考えると、他人のアドバイスを素直に受け入れられない、とも考えられます。間違った道を突き進んで、大失敗をしてしまう可能性もあります。

「自信を持って話をすると、その意見は通りやすい」とも言いましたが、それも諸刃の剣です。自分の意見が通るということは、他人の意見が通らないということです。内容が正しければ、それでもよいのでしょうが、そうでない場合は、妬みを買うことがあります。

それらが積み重なって、知らぬ間に「裸の王様」になってしまうかもしれません。

自己肯定感が低いのはすごい。

自己肯定感が低いのは良くないと、いろいろなところで言われています。委縮してしまい、チャレンジできない。自信を無くして、精神的に不安定になってしまう。などなどです。

だからこそ、自己肯定感を高めましょうとか、そのために◯◯をすればよいとか、言われます。しかし、本当に自己肯定感が低いと良くないのでしょうか。

先ほど確認した通り、自己肯定感が高いことのデメリットもあります。ならば、自己肯定感が低いことのメリットもあるはずです。

先ほどの例で言えば、他人のアドバイスを素直に受け入れて、まっとうに成長するのは自己肯定感の低い方かもしれません。また会議で意見が対立したとき、その間を取り持って落としどころを見つけられるのは、自己肯定感の低い人かもしれません。

自己肯定感が低いからこそ、周りに合わせて動くことができます。

組織的な考えで言えば、自己肯定感の高い人をうまく使いこなせるのは、自己肯定感の低い人かもしれません。つまり上司が自己肯定感が低く、部下は自己肯定感が高いという関係です。

そう考えると、自己肯定感が低いのはすごいと思いませんか。

自己肯定感の高いか低いかは、コインの裏表の関係

また自己肯定感の高い低いには、それほど大きな差はないかもしれません。つまり自己肯定感の高い人は、それがそのまま自己肯定感の低さにもつながりますし、その逆もあるということです。

先ほどの例から見てみましょう。

自分なりの信念を持って進めていたとしても、壁にぶつかることもあります。その時、他人のアドバイスを聞けていなかった、傲慢になっていたと感じれば、それは自己肯定感の低さに裏返ります。

自己肯定感が低いために自分の意見を出せない人がいます。しかしその分、会議などでの意見調整を任せられることもあります。そのうちに自分の特性に気づき、自信を持つことができるかもしれません。自己肯定感の低さが、自己肯定感の高さにひっくり返ったのですね。

このように自己肯定感が高いか低いかは、コインの裏表の関係ともいえるのです。

まとめ

榎本博明さんの「〈自分らしさ〉って何だろう」の中に、このような話があります。

自分がイヤだと思うようになるのは、自分がだらしなくなったとか、ダメになってきたということではない。……自分自身を厳しい目で見るようになったために、自分の現状に納得できなくなったというわけだ。

勉強においても、問題が解けなくて「私はダメだ」思うなら、それは理想があって、それと自分を比べているからです。厳しい目で見ているからです。それはそれですごいことです。わからなければ、「それでいいや」で終わる人もいますから。

「私はダメな人間だ」と思ったら、それは自分が成長しようとしている印だということを、自覚してください。自分が考える「ダメじゃない人間」になろうと、深層心理であがいているのです。

そして実際にそうなれるかどうかは別にして、成長しようとしていること自体が、向上心のあるすごいことです。それを自分で認められれば、無敵です。

そうなれば、「自己肯定感が低いことはすごい」という自己肯定感の高さにつながるわけです。自己肯定感が高かろうが低かろうが、どちらにしろ自己肯定感は高くなるのです。不思議ですね。

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