「時間がなくて、最後の問題が出来なかったです。これができていたら◯点になっていたのに……」
良くある話ですね。テストで点数を取るためには、正解率を上げるとともに、解答スピードを上げる必要があります。
ではどうすれば解答スピードを上げられるのでしょうか? テスト中にここを意識すると、解答スピードが上がるという点を、考えてみましょう。
ペンを手から離さない
テスト問題を前に、ペンを机の上に置いて、腕組みしている人がいます。「何しているの?」と聞くと、「考えています」と言います。まぁ、そうでしょうね。
ただ考えている最中も、ペンを手から離してはいけません。腕組みなんてもってのほかです。何かが思い浮かんでも、すぐに文字を書けないからです。
何かに気づいて、問題をやろうとします。そしてペンに手を伸ばして、それをつかみます。芯が出ていないので、ノックして出します。芯が出すぎたので、少し戻します。そんなこんなしているうちに、何に気づいたのか忘れてしまう。そんな経験ありませんか?
仮にそんなことがなくても、ペンに手を伸ばしてつかんで…… のくだりは、明らかに時間の無駄です。考えるときは、すぐに字を書ける体勢で考えることが大事です。それだけでコンマ何秒の短縮になります。
途中式を丁寧に書く
数学の問題でよくありますが、途中式をなるべく書かずに、式を短縮して答えを出そうとする人がいます。これはドミノ倒しを思い浮かべれば、その危険さがよくわかります。
ドミノ倒しを作る手順ですが、最初から最後まで一気に並べるわけではありません。そんなことをすると途中で手がぶつかって崩れると、一気に全滅しかねません。
仮に全部並べられたとして、果たしてきちんとできているのか、全てきれいに倒すことができるのかは、一目でわかりようもありません。
ではどうやって作るのかというと、部分ごとにストッパーで区切って作るのです。そしてその部分ごとにきちんとできているか確認します。それを積み重ねて、全体を作っていくのです。
そんなちまちまやっていたら、余計時間がかかると感じるかもしれません。しかし、それは逆です。
会話でもよくあります。あわてて早口でバーッとまくし立てても、相手は何も理解していません。「え? どういうこと?」となり、もう一度同じ話を繰り返す羽目になります。
そうではなく、「~なんだけど、ここまでの話大丈夫?」と、ところどころで確認を入れながら、話を進めていくと話は一回で終わり、結果的に早く終わることがあります。
つまり、途中式を書いて、一つ一つ丁寧に確認しながら解く方が、式を短縮してやろうとするよりも、結果的に速くなることが多いのです。
字を大きく書く・スペースをとる
字を小さく書くと、その字が何なのかわかりづらくなります。これは 6 か 0 かどっちなんだろう? というように、また前の部分を見直して考え直すのは二度手間です。
また数字と数字の幅が狭くて、その間にある記号が、+なのか-なのかが分からないこともあります。
そんなことに時間をかけるのはもったいないです。字はきれいに書く必要はありません。しかし丁寧に書く必要はあります。そのためには気持ち大きく書くことを意識するといいです。
テストの計算スペースは限られていることもありますが、それでも大きく書いた方が良いです。もしスペースが足りなければ、消せばいいです。その時間を惜しんで、結果的に時間をかけてしまっては本末転倒です。
とりあえずやり始める
分からない問題に対して考え込む人がいます。しかし分からなくても、とりあえずやり始めるのが良いです。
英語の並び替え問題なんかでよくありますが、頭の中で考えて、きちんとした英文が出来上がらないと書き始めない人がいます。そんなことやっていたら、いつまでたってもできません。
まずパッと浮かんだものを書いてしまうのです。それを見ながら、おかしなところを修正していきます。その方が圧倒的に速いです。
数学の問題でも同じです。どうしたらよいか最後までは分からなくても、まず最初はこうするんだろうなぁ、というのがわかることはありますよね。ではそれをまずやってみることです。
そうすると、それができるころには、次に何をすべきかが見えてきます。またそれをやれば、その次の手順が見えてくるのです。そうしていくうちに最後までたどり着きます。
分からなくても、とりあえずやり始めましょう。
あくびをしない
あくびをするなと言われても、あくびは生理現象なので、出るのは仕方がないと思われるかもしれません。まぁ、それは分かります。ですが、それでもあえて、あくびをこらえてもらいたいのです。
思い切りあくびをすると、気持ちがいいですよね。脳がリフレッシュした感じにもなります。ですが、それと同時に、それまで考えていたことも一緒にリフレッシュされていませんか? それがもったいないのです。
あくびが出そうなときって、その予兆がありますよね。勉強中やテスト中にそれを感じたら、ぐっとこらえてもらいたい。その結果小さなあくびになっても、それは構いません。とりあえず思考を途切れさせないことが大事です。
そしてその問題を解き終わったら、深呼吸をして脳に酸素を送ってやりましょう。
まとめ
ということで、解答スピードを上げる方法を書いてみました。
もちろん普段から練習をたくさんこなして、問題に慣れておくことも解答スピードを上げるうえで大事なことです。そのうえで、今回は実際のテスト中に意識できることに絞って考えてみました。
皆さんの中でも、解答スピードを上げるということで、こういう工夫をしているというものがありましたら、ぜひご紹介ください。
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