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短期記憶の限界は「4」? マジカルナンバーを使って効率よく覚える勉強方法

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マジカルナンバーって知っていますか? 「マジカルナンバー7±2」とか、「マジカルナンバー4±1」とかがあるそうです。これは人が一度に暗記できる情報の数を表します。これらのマジカルナンバーの考え方を使って、効率よく記憶する方法を考えてみましょう。

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「マジカルナンバー7±2」を使った勉強方法

マジカルナンバー7±2とは、アメリカのプリンストン大学の心理学者であるジョージ・ミラー教授が1956年に発表した論文の中に出てきたものです。ミラー教授は、人間が短期的に記憶できる情報の数は7±2、つまり「5~9」だと主張しました。これがマジカルナンバー7±2です。

これを踏まえて世の中の情報を見てみると、マジカルナンバー7±2に関係するものが多くあります。例えば郵便番号です。これは七桁です。また電話番号も、市外局番を省くと七桁です。携帯電話の番号は、最初の三桁を除くと八桁です。確かに「7±2」の範囲にありますね。

さて、このマジカルナンバー7±2を普段の勉強にどう活かせばよいでしょうか。それは長いものを「7±2」に分割してみるのです。そうすれば覚えやすくなります。

例えば、中学校の数学で習う「解の公式=-b±√b²-4ac/2a」があります。これをそのまま言葉で書くと「ニーエーブンノマイナスビープラスマイナスルートビーニジョウマイナスヨンエーシー」となります。丸暗記しなさいと言われると、正直ぐったりしますよね。

そこでこれを「ニーエーブンノ」「マイナスビー」「プラスマイナス」「ルートビーニジョウ」「マイナス」「ヨンエーシー」という、六つのブロックに分けてみればどうでしょう。だいぶん気が楽になりますよね。

ちなみに、この一つ一つの情報のカタマリを「チャンク」といいます。大きな情報を、どのような形でチャンクにまとめるのかも大切です。センスが問われるところですね。

「マジカルナンバー4±1」を使った勉強方法

短期記憶の研究は進みます。2001年に、アメリカのミズーリ大学の心理学者ネルソン・コーワン教授が「マジカルナンバー4」を発表しました。これによると脳の容量はジョージ・ミラー教授が主張した「5~9」よりもっと小さく、「3~5」程度だということです。

それを踏まえて考えると、先ほど例に挙げた郵便番号(000-0000)や、電話番号(090-0000-0000)もマジカルナンバー4±1の組み合わせでできています。

漫画でも、ボスの下に四天王が君臨しているみたいな話って、よくありますよね。やはりこれくらいがちょうどいいです。さすがに十二鬼月は多すぎる⁉

ではこのマジカルナンバー4±1を、先ほどの解の公式に当てはめてみましょう。

ニーエーブンノマイナスビー」「プラスマイナスルートビーニジョウ」「マイナスヨンエーシー

このように三つに区切ることができますね。マジカルナンバー7±2のときは、六つに区切りましたが、三つのブロックの方が覚えやすいという人もいるでしょう。

また、いろいろな物事を「3~5」のセットでまとめると覚えやすいです。

「ベルサイユ条約」「ワイマール憲法」「五・四運動」「三・一独立運動」、これら四つは1919年に起こった出来事です。第一次世界大戦が終わった流れで覚えるのが基本ですが、1919年グループとまとめてしまうのも一つです。

鎌倉時代の仏教は6つあります。それぞれ開祖と宗派名を覚えないといけません。計12個ですね。正直うんざりです。それを四つずつ、三つのグループに分けてみました。

法然・浄土宗 / 親鸞・浄土真宗」「一遍・時宗 / 日蓮・日蓮宗」「栄西・臨済宗 / 道元・曹洞宗

するとどうでしょう。例えば黄色グループの、四つの語句くらいなら、すぐ覚えられそうですね。それを赤グループ、青グループの三つのグループとこなせばよいだけです。多少気が楽になりませんか。

そう考えると、「大文明」「ローマの賢帝」「江戸の大改革」といったくくりは、覚えやすいように工夫された先人たちの知恵なのでしょう。

まとめ

マジカルナンバーは、私たちの深層心理に刻まれています。例えば短歌は「57577」です。漢詩には4句で構成されている「絶句」、8句で構成されている「律詩」があります。また「五言絶句」や「七言律詩」は、一句の語数が「5」や「7」となっています。

英単語を覚えるとき、10個区切りで覚えようとする人がいると思います。確かに10という数字は区切りがよさそうに思えます。ですが、マジカルナンバーを踏まえると、10個区切りは欲張りすぎです。5個ずつ確認するのが無難かもしれません。

またマジカルナンバーは、勉強時間に応用できるかもしれません。10分や20分の勉強時間では短すぎます。マジカルナンバーにちなんで、まずは40分集中してやってみましょう。調子がよければ70分に挑戦してもいいかもしれません。

このように普段の勉強の中で、マジカルナンバーを意識してみると、少し物事が効率よく運んだり、うまくいったりするかもしれませんね。ぜひ試してみてください。

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