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放っておくだけで解決できるって本当?「孵化効果」勉強法

おすすめ勉強方法

「孵化効果」って知っていますか? 鶏の卵ですが、すぐに孵化しませんよね。卵は産まれてからしばらく温められます。そしてある程度たってようやく孵ります。

これと同じように、問題に直接取り組んでいるときは、解決できなかったことが、その問題から離れてしばらくたった時に、突然解決のアイデアが浮かぶ現象のことです。

孵化効果はビジネスでよく言われる話ですが、これって勉強でもありますよね。勉強における孵化効果と、それを有効に使う方法を考えてみましょう。

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テストでの孵化効果

テストを受けていて、手が止まってしまうことがあります。少し考えてみてもやり方が思いつかない。特に数学の問題に取り組んでいるときに、よくあるかと思います。ここで選択です。そのまま考え続けるか、とりあえずその問題は後回しにしておいて、次の問題に進むかです。

効率だけを考えると、そのまま考え続ける方がいいように感じます。後回しにすると、再び取り組むとき、思考が最初からになるからです。

ですがここはあえて、わからない問題は後回しにする方がよいです。初見ではわからなかった問題なのに、ぐるっと回って、再びわからなかった問題に挑戦したときには、スラスラ解けることもよくあります。これはなぜなのでしょうか。

一つは他の問題が、その分からなかった問題のヒントになっている可能性です。あるいはいろいろな問題を解いていく中で、脳が活性化されているかもしれません。そして最後に孵化効果です。

違う問題を解いている最中は、その問題に集中しています。ですが人間の脳の可能性は計り知れません。違う問題に集中している最中も、深層心理の中では、わからなかった問題のことも考えているのかもしれません。

その結果、わからなかった問題に再挑戦したとき、あっさり解答することができることがあるのです。不思議ですよね。

考え続けることで起こる孵化効果

ある生徒が言っていました。「僕はわからない問題があっても、すぐに答えを見ないんですよ。負けた気になるから…」

その生徒はわからない問題があった場合、とりあえず放っておくそうです。そしてことあるごとに、その問題のことを考えます。宿題が終わった後、食事が終わった後、寝る前、朝起きた後、通学の電車の中…などなど。そしてどうしてもわからなければ、解説を読むなり、先生に質問するそうです。

このやり方は、正直言うと効率が悪いです。もちろんわからないからと言って、すぐに答えを確認するのではなく、ある程度考えなくてはいけません。しかし、それも限度があります。

ある程度考えてわからないときは、考えているのではなく迷っていることがほとんどです。なのである程度考えてわからなければ、潔く解答や解説を確認するのが本当はよいです。勉強効率だけでいえば、その方が正しいです。

ですがその生徒は、自分のやり方を続けます。わからない問題に対して、時間をおいて考えることで、ひらめくことがあります。そうやってひらめいたことは自分の体に刻み込まれます。だから、なかなか忘れません。彼はそうやって力をつけていき、その地区トップの進学校に合格しました。

これには孵化効果が働いていたと思います。彼としては、難しい問題を考えることを楽しんでいたのでしょう。楽しんで考えることで脳がリラックスされて、その結果「孵化効果」が起こり、正しい解き方が思い浮かぶことがあったのだと思います。

苦手単元や苦手教科における孵化効果

あるいは勉強における孵化効果を、苦手な単元や苦手な教科にまで拡張することもできるかもしれません。苦手教科の問題を頑張ってやっても、調子が出ないことがありますよね。やっているときに、本当にその教科が嫌いになりそうなら、あえて数日離れてみるのもいいでしょう。

すると再び取り組んだときに、苦手意識が薄れていることがあります。不思議なことに、むしろ今度は克服できるんじゃないかという、期待感を持つことさえあります。

これは苦手教科から離れているとき、考えないようにしていても、苦手教科のことが気にかかっているのでしょう。そして深層心理の中で「何とかしなきゃいけない」から「何とかしてやろう」という前向きに気持ちに変化しているのかもしれません。

ただし、これは苦手教科に真摯に取り組んだうえでの話です。何もしないのに、苦手教科から逃げ回っているだけでは、こうはなりません。まず一生懸命頑張って、ダメなら少し離れるということです。

まとめ

「孵化効果」が勉強で起これば、こんなに簡単なことはありません。なんせ苦労せずに問題が解決するのですから。とはいえ、何もなしには孵化効果は起こりません。勉強に関しては、まずは真面目に取り組むことが大切です。それがないと始まりません。

孵化効果では、そのあとリラックスしたときにアイデアが浮かびます。勉強でリラックスするにはどうすればいいのでしょうか。嫌々やっていたら、リラックスなんてできません。つまり、勉強を楽しむことです。前向きな気持ちが大切ということですね。

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