物質名詞・抽象名詞・固有名詞は、数えられない名詞なんですよね。
物質名詞・抽象名詞・固有名詞は普通、数えられない名詞として扱いますが、具体的なものをあらわすときは普通名詞として扱いますよ。そのときは a / an がついたり、複数形になったりします。それぞれ例文を使いながら確認していきましょう。
物質名詞の普通名詞化
物質名詞はその物質からできた具体的な形を持つ物を、数えられる名詞として扱います。たとえば、こういうものがあります。
a paper / 新聞・レポート、a fire / 火事、an iron / アイロン
There was a fire near the house today.
今日、この家の近くで火事がありました
今日、この家の近くで火事がありました
「紙」「火」「鉄」じゃないんですね。
抽象名詞の普通名詞化
抽象名詞は概念ではなく、具体的な事柄をあらわすときは普通名詞として扱います。
she was a beauty in her day.
彼女は若いころ美人でした
she has done us many kindnesses.
彼女は私たちにいろいろ親切にしてくれました。
彼女は若いころ美人でした
she has done us many kindnesses.
彼女は私たちにいろいろ親切にしてくれました。
「beauty / 美しさ」には冠詞はつかないけれど、「美人」という具体的なものになると a がつくんですね。kindness もこの文では「親切な行為」という具体的なものになっているんですね。
固有名詞の普通名詞化
有名な人の名前や地名を使って、特徴をあらわすときに、固有名詞を普通名詞として使うことがあります。たとえばこのように、会社名で製品を表したり、作者で作品をあらわすことがあります。
a Tommy / トミーの作品、a Sony / ソニーの製品
My car is a Toyota.
私の車はトヨタの車です。
私の車はトヨタの車です。
「トヨタ」は会社名だけど、a Toyota と冠詞をつけると、「トヨタの車」という普通名詞になるんですね。面白いですね。
コメントをどうぞ