「~しなくてはいけません」と義務をあらわすとき、英語でどういうのでしょうか。また must を使った疑問文は、答え方に注意が必要です。その他 must と命令文との書きかえや、must と have to との関係についても解説します。
「~しなくてはいけない」をあらわすとき、助動詞 must を用いるんですよね。
義務の must
彼はギターを弾かなくてはならない。
Must he play the guitar? (疑問文)
彼はギターを弾かなくてはなりませんか。
He must not play the guitar. (否定文)
彼はギターを弾いてはいけません。
must のイメージは「命令」です。だから命令文との書きかえ問題もよく出ます。
= Don’t play the guitar here.
ここでギターを弾いてはいけません。
なるほど。命令ですね。
「~に違いない」の must
must には「~に違いない」という意味もあるよ。「~に違いない」の must の、可能性は100パーセントになります。
彼女は忙しいに違いない。
これの反対が can’t になるんですね。これはうっかり mustn’t を使ってしまいそうだね。
彼女が忙しいはずがない
must と have to の使い分け
厳密にはニュアンスが違うらしいけど、肯定文のときは 「must = have to」が成り立つということになってます。
He has to study English.
彼は英語を勉強しなくてはならない。
must not と don’t have to
でも、否定文のときは「must ≠ have to」となります。
彼は英語を勉強してはいけない。
He does not have to study English.
彼は英語を勉強しなくてもいい。
「しろ」⇔「するな」と「しなくてはならない」⇔「しなくてもいい」ということですね。must が「命令」と考えると、何とかなりそうです。
must の疑問文の答え方
また、must を使った疑問文に答えるときにも注意が必要です。
彼は英語を勉強しなくてはいけませんか。
Yes, he must.
はい、彼はしなくてはなりません。
No, he does not have to.
いいえ、彼はしなくてもいいです。
なるほどね、「しなくてはいけませんか」に対して「してはいけない」と答えるのは変ですものね。
must と have to の違い
ところで、厳密には「must と have to は違う」ってさっき言ったよね。どういうところが違うのですか?
must は、話し手の強い意志で「~しなくてはならない」という感じです。have to は、周囲の事情で「~しなくてはならない」という感じなんです。
I must study English hard. だと、自分からすすんでがんばってる感じだけど、I have to study English hard. だと、親に言われてやらされている感じですね。
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