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ディスコースマーカー一覧と用法

高校レベル英語の解説

ディスコースマーカーとは、簡単に言うと、接続詞、接続副詞や前置詞句のことです。ディスコースマーカーとなる語句の意味や使い方を理解していると、論説文を読むとき、文章の流れを理解するのに助けとなります。

また、ディスコースマーカーは「論理マーカー」とか「シグナルワード」とか、他にもいろいろと言い方はあります。(参照ディスコースマーカーの使い方)

では、ディスコースマーカーには、具体的にどういうものがあるのか、見ていきましょう。

対比

重要な内容を際立たせるため、対比を使用する。以下では、Bが「重要な内容」になる。

not A but B / Aでなく、むしろB
not only A but also B / Aだけでなく、さらにBも
B rather than A / Aというより、むしろB
B as well as A / Aに加え、Bも
(On the one hand,) A. On the other hand, B. / A. 一方、B.
while / 一方
whereas / 一方

The singer is famous not only in Japan but also in Europe.
その歌手は日本だけではなく、ヨーロッパでも有名です。

逆接

二つの対立する内容を結びつける表現。後ろに置かれる内容の方が重要になります。

however / しかしながら
but / しかし
even so, / それでもなお
nevertheless / しかし
all the same / それでもなお
Still, / それでもなお
on the contrary / むしろ
Yet /しかし
In spite of this / しかし

On the contrary, it makes the service worse.
逆にそれがサービスの低下を招きます。

一般化

一般論や常識的な内容を言うときに用いられます。「一般化の表現 → 対比・逆接の表現 → 筆者の主張」の流れで話が進むことが多いです。

in general / 一般的に言って
as a rule / 一般的に言って
generally (speaking) / 一般的に言って
in most cases / たいていの場合
in many cases / 多くの場合

As a rule, we have a lot of rain in fall.
概して秋には雨が多い。

明確化

抽象的で分かりにくい表現を、具体的にわかりやすい言い換えるときに用います。抽象 → 具体となります。

I mean / つまり
This means / つまり
In other words / 言い換えると
That is (to say) / すなわち
(コロン) / すなわち

She became, in other words, a good wife.
言いかえれば、彼女は良い妻になった。

順序

順序だてて論理を展開するときや、具体例を列挙するときに使います。

first of all / 第一に
first(ly)・second(ly) / 第一に・第二に
lastly / 最後に
finally / 最後に
to begin with (to start with)  / 第一に
in the first place ・ in the second place / 第一に・第二に
for one ・ another thing / まず・また別には

In the first place we have to decide on the name.
まず最初に、名前を決めなくてはいけません。

並列

moreover / さらに
furthermore / さらに
in addition / さらに
as well as that / さらに
another thing is, / さらに
what is more / さらに
(セミコロン) / さらに

The dictionary is useful and, what is more, not expensive.
その辞書は役に立つし、おまけに高くない。

例示

for instance / たとえば
for example / たとえば
one example is / 一例をあげると
in particular / とりわけ
thus / たとえば
(コロン) / たとえば
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序論で使われるディスコースマーカー

トピックの導入

Regarding / ~に関しては
As regards / ~に関しては
As far as ~ is concerned / ~に関する限り
… means ~ / …は~を意味する
… is referred to as / … は~であるとされる
… is defined as ~ / … は~と定義される

I cannot agree with you as regards the new plan.
その新しい計画に関しては、私はあなたに賛成できない。

前置き

一般論を述べた後、「だが実は…」と自分の主張を述べることが多い。

It is true that SV / 確かに~
True, ~ / 確かに~
Of course, / 確かに~
Certainly, / 確かに~
Indeed, ~ / 確かに~
may / ~かもしれない
It seems that ~ / ~かもしれない
It is (generally) said ~ / 一般的には~と言われる
to some extent / ある程度は~である
at first / 当初は

It is true that the earth is round.
確かに、地球は丸い。

本論で使われるディスコースマーカー

理由

One reason is / 理由をあげると
This is (partly) because / なぜなら
(コロン) / なぜなら

結論で用いられるディスコースマーカー

結論・再主張

This is why / だから
in conclusion / 結論として
to sum up / まとめると
in brief ・in short / 要は
thus / よって
anyway / ともあれ
in any case / いずれにせよ
Indeed / 実に
therefore, / よって
as a result / 結果として
consequently / 結果として
so / よって
then / よって

In any case, the permission of the prefecture governor is required.
いずれにせよ、知事に許可が必要です。

事実の主張

on the whole / 概して(そうである)
in general / 概して(そうである)
in all cases ・ in many cases / 多くの場合(そうである)
broadly speaking, / 概して(そうである)
to a great extent / 多くの場合(そうである)
in fact / 実際
actually / 実際

On the whole I am satisfied with the result.
概して、私はその結果に満足です。

意見の主張

I think (feel) / 筆者が思うに
in my view (opinion) / 筆者の意見では
apparently / 筆者が見るに
so to speak / いわば
well / つまり
really / 要は
I suppose / 筆者が思うに
Actually / 要は
I mean / 要は
indeed / 実際

He is apparently responsible for it.
それについて彼には責任がありそうだ

ディスコースマーカーを意識しながら論説文を読む読み方に、パラグラフリーディングというものがあります。パラグラフリーディングのやり方も確認しておきましょう。

パラグラフリーディングのやり方
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