英文を読む中で、ここはきっちり意味を取らないといけないという部分があります。下線部和訳の問題はもちろんですが、英問英答形式や、内容一致問題でもそういう場面はあります。英語の構文や文型などを、正確にとらえる方法と訳し方を解説します。
英文構造の見分け方
I read the letter sometimes to remind myself that we never know how much our actions may affect someone. (2005年センター試験)
こういう、長い英文の和訳ができないよ~。
このような長い英文は、長文の下線部和訳などで出てきますね。
単に英文を速く読むなら「スラッシュリーディング」を使って、前から読むのがいいのだけど、下線部和訳や、英問英答・内容一致などに関する部分で、きっちり意味をとりたいときは、文の構造からしっかりと訳をする必要がでてくるかもしれません。
そうなんですよ。せっかくスラッシュリーディングをマスターしたのに・・・
では ( ) を使って、構文からばっちり正確に、意味をとらえる方法を教えるね。
実は問題のような少し長い文も、分析していけば第1~第5文型のいずれかに分類できるのです。それを見分けることが大切です。
そのために、まずすることは、動詞を見つけることです。
上の文章なら動詞は「read / remind / know / affect」の4つありますね。
つまりこの1つの文には、4つの文が隠されている、ということが分かります。
1つの文の中に複数の文を存在させるためには、2つめ以降に出てくる動詞に対応する、不定詞・分詞・接続詞や関係詞、または疑問詞が必要です。次はそれを探しましょう。
ええっと…こういうことかな。
remind → to 不定詞 副詞的用法・結果
know → that 従属接続詞
affect → how much / 間接疑問文
よいしょ、よいしょ。
次にそれぞれの動詞に対応する主語を見つけます。さらに必要ならばそれぞれの動詞に対する、目的語・補語を見つけます。
それぞれの動詞に対応する主語は、こうなっていますね。
read → I / remind → I / know → we / affect → actions
それぞれに動詞に対応する目的語・補語は、こうですね。
read → the letter / remind → that節すべて / know → how much 以下の間接疑問文 / affect → someone
つまり今回の分は第3文型が、折り重なってできたものであることが分かりました。
えっ、分かりましたって……言われても、うーんと……ああ、目的語があって補語がないから、SVOの第3文型なんですね。
そういうことですね。これで ( ) をつけることができましたので、次回はこれを使った訳し方を見ていきましょう。
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