前回は動詞に注目することで、どういう構文なのか、どういう文型なのかを見極める方法を確認しました。今回はそれを使って正確に和訳し、きっちりと意味をとらえる方法を見ていきます。
和訳をするときの順番
I read the letter sometimes [to remind myself {that we never know (how much our actions may affect someone)}].
前回の「文の構造を見抜く」で、上の英文の構造が大体分かって、( ) をつけることができましたね。
それを踏まえて和訳をしていくのですが、そこでポイントとなるのは、訳をする順番です。どこから和訳をしていけばよいのでしょう。
そうなんですよ。どこから和訳をすればいいのかが、分からなくて困ってるんですよ。
ところで、7+9×{2-8÷(3+5)}という問題は、どのような順番で計算しますか?
内側の( )から計算します。こんな感じですかね。
[7+9×{2-8÷(3+5)}]
=[7+9÷{2-8÷8}]
=[7+9÷1]=16
=[7+9÷{2-8÷8}]
=[7+9÷1]=16
英語に関しても同じです。
一番内側の ( ) から和訳を始めます。
最初の ( ) の中の英文。
how much our actions may affect someone
→ 私たちの行動が誰かにどのくらい影響を与えるか
→ 私たちの行動が誰かにどのくらい影響を与えるか
次の{ }の中の英文。
that we never know ~
→ 私たちは決して~わからない
→ 私たちは決して~わからない
最後の[ ]の中の英文を含む、残りの英文。
I read the letter sometimes [to remind myself {that
→ 私はその手紙を読んで、時々 (that以下) を思い返す。
→ 私はその手紙を読んで、時々 (that以下) を思い返す。
ということは、
「私たちの行動が誰かにどのくらい影響を与えるか、私たちは決して分からないということを、私はその手紙を読んで時々思い返す。」
おおー。手順に沿ってコツコツやっていけば、訳をすることができましたね。
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