次の文章の空欄に入れるべき3つの文が、順不同で下の1~3に示されている。論理的な文章になるように適当な文を、それぞれ空所に入れましょう。
Have you ever noticed the different approaches people use to deal with problems? Some people, “individualists”, generally try to work through problems on their own. Other people, “cooperators”, tend to approach problem-solving as a groups matter. Each approach has positive and negative points.
Individualists may often be the quickest to find an answer to a problem, and they tend to be willing to take responsibility. However, this approach is not perfect. ( 1 ) In this way, the individualists’ approach may result in difficulties later.
Cooperators are valued as team members – in sports or school or work. They tend to be flexible enough to recognize the importance of other points of view when problems arise. ( 2 ) Such difficulties sometimes cannot be avoided with the cooperators approach.
We should learn to recognize the different approaches to dealing with problems. ( 3 )
1. They may be too committed to a particular position to be able to change their opinions.
2. This approach, however, can take a long time, which may lead to delays in solving problems.
3. This knowledge can help us build smoother relations between people with different approaches to problem-solving.
(2001年センター)
解説
まずは選択肢に目を通していきましょう。まずは選択肢1. からです。
「彼らは特定のポジションに熱心になり過ぎて、意見を変えることができないかもしれません」
too ~ to … で「~過ぎて … できない」となるね。They が誰を指すのかがポイントかな。「意見を変えられない」ということは、頑固な人たちですかね。
次は選択肢2. です。
「このアプローチは、しかしながら、時間がかかることがあり、そしてそれは問題の解決を遅らせることにつながるかもしれません」
「このアプローチ」が、どのアプローチを指しているのかがポイントですね。このアプローチは時間がかかるということは、これとは別に、時間のかからないアプローチがあるかもしれないですね。
最後に選択肢3. です。
「この知識は、問題解決に違ったアプローチをする人たちの間の、円滑な関係を築くのに、役立つことがあります。」
「違ったアプローチ」って言っているから、やっぱりアプローチは複数あるんだね。「この知識」の「この」が何を指しているのかがポイントかな? なんかまとめっぽいですね。
論説文といえば、パラグラフリーディングなんだけど、パラグラフリーディング以外に、もう1つ論説文ということで、使えるテクニックがありますよ。ちなみに論説文の文構成は、どうなってるか覚えてる?
「序論 → 本論 → 結論」ですよね。「問題提起 → 具体例 → まとめ・主張」とも言えるよね。
ということは、選択肢の英文が、序論・本論・結論のどれにあたるかが分かれば、ある程度解答を絞ることができるよね。
今回の問題の本文は、段落が4つあります。なら「第1段落が序論」、「第2、第3段落が本論」、「第4段落が結論」、となりそうですよね。そこで、こういうことが言えます。
だったら、選択肢3. は、結論の部分の ( 3 ) に入るんだろうと、予想できますね。本文を読まなくてもできちゃいましたね。
一応、本文に目を通して確認はしておかないといけないけれどね。
では、残りの選択肢1. と2. を見ていきましょう。
( 1 ) の直前の文は However, this aproach is not perfect. だよ。複数をあらわす語がないので、They がある選択肢1. は違う。しかも this aproach が、選択肢2. と被っているね。ここに入るのは、選択肢2. だね。
いやいや、this aproach → this aproach と2回続けることってある? this aproach とくれば、次は it か the aproach となりますよね。
あと、指示語が指す内容は「直前にあることが多い」とは言ったけれど、「絶対に直前にある」とは言っていないよ。もう一つ前の文章を見てみましょう。
「個人主義者たちは、しばしば問題の答えを一番すばやく見つけるかもしれない、そして彼らは責任を喜んで負う傾向があります」
Individualists が 選択肢1. の They の可能性があるんだね。
( 2 ) の直前の文を見てみましょう。
「彼らは問題が起こった時、十分に柔軟性がある傾向にあるので、他人の意見の重要性を認めることができます」
選択肢2. の this approach はこの内容を指しているんですね。で、こういうやり方だと時間がかかっちゃうこともある、という話につながるのかぁ。
まぁ実践的には、選択肢に目を通した時に、1. は「個人主義者」の話。2. は「協調主義者」の話。3. は「まとめ」と判断して、パラグラフリーディングで読みながら、( ) に選択肢を放り込んでいくって感じですかね。
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