論説文には話題の中心となる文があります。それをトピックセンテンスといいます。トピックセンテンスはどこにあるのか? またトピックセンテンスの場所がわかることで、どのような利点があるのか? トピックセンテンスに注目しながら、パラグラフリーディングの手順を確認していきましょう。
トピックセンテンスの見つけ方
ディスコースマーカーに注目することによって、筆者の主張はつかめるようになった気がしたんだけど、長文を通しての話の流れが見えてこないんですよね。
実はこれまでのことは、パラグラフリーディングに入るための準備でした。ではいよいよ本格的に、パラグラフリーディングに入りましょう。そもそも「パラグラフ」って何のことだと思う?
パラグライダーとか、パラセーリングとかそういうものに関係ありますか?
関係ありません。パラグラフとは「段落」のことです。つまり、パラグラフリーディングというのは、段落ごとに「トピックセンテンス」をとらえるという、論説文に対して有効な読解方法なのです。
トッピングとは何ですか? ケーキの上にあるイチゴとかに関係ありますか?
センテンスとは何ですか? 1000点?
トピックとは「話題」、センテンスとは「文章」、つまりその段落の、「話題の中心となる文章」のことです。
ところで「筆者の言いたいこと」は、論説文の長文中のどの辺に書いてあるか知っていますか?
論説文の構成は、「序論・本論・結論」だから……長文の最初の方と、最後の方に書いてあります。
それは段落ごとにみても、同じ事が言えます。
トピックセンテンスの見つけ方
ということは段落の最初の一文と、最後の一文だけしっかり読めばいいんですね。
うーん、その考え方は少し危険です。というか最初の一文をしっかり読んで、この段落で何についての話があるのかを、あらかじめ頭に入れておくと、英文が読みやすいでしょ。
同じようにその段落の内容がわかりづらかったとき、最後の一文をしっかり読むことにより、その段落の大まかな意味を押さえられるのです。
これがトピックセンテンスを見つけることの、一番のメリットですね。
次のページでは、パラグラフリーディングとは何なのか? それによってどのような利点があるのかを確認します。
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