物事を強調して言いたいときにはどうやって言えばいいのですか?
いくつか方法はあります。「強調構文を使う」「強調語句を使う」「very や much を使う」という3つに分類することができますね。それらを例文を使いながら確認していきましょう。
It is ~ that …. の強調構文
強調したい文の要素を It is と that の間に置きます。もとの文が現在時制なら It is 過去時制なら It was を用います。動詞・形容詞は強調できません。人を強調するときは who 、物を強調するときは which を使うこともあります。
トムは昨日その店で本を買った
↓
It was Tom that (who) bought a book in the store yesterday.
昨日その店で本を買ったのは、トムだった
It was a book that Tom bought in the store yesterday.
昨日トムがその店で買ったのは、本だった
It was in the store that Tom bought a book yesterday.
昨日トムが本を買ったのは、その店だった
It was yesterday that Tom bought a book in the store.
トムがその店で本を買ったのは、昨日だった
It is と that で強調したいものを挟むんですね。
疑問詞を強調する場合は、疑問詞を文頭に持ってきます。
昨日その店で本を買ったのは、誰だ?
It is … that ~ の強調構文は、It, is, that を消しても、文として成り立っているんですね。
そうです。だから関係代名詞の that とは、そこで区別ができますよ。
強調語句による強調
次は強調語句による強調です。
助動詞の do / does / did を動詞の原形の直前に置く。
私は本当に楽しい時を過ごした。
疑問詞を in the world / on earth で強調する。
一体全体あなたは何を言いたいの?
疑問詞のない疑問文は at all で強調する。
あなたは一体それを信じるの?
否定語は at all / in the least などで強調して、「少しも~でない」となる。
彼は英語を少しも勉強しなかった。
What the hell? みたいな言い方をドラマで聞いたよ。これも強調なんだよね。でも少し下品な言い方みたいだね。
very と much の使い分け
最後に very と much です。
very は形容詞・副詞の原級そして現在分詞を強めます。
東京はとても大きな町です。
I found the game very exciting.
私はその試合がとても面白いと思った
much は形容詞・副詞の比較級と最上級そして過去分詞を強めます。
彼女はとびぬけて背の高い少女です。
He is much disliked.
彼はとても嫌われている
あれ? very が過去分詞を強調している文も、見たことがありますよ。これはどうしてですか。
私たちはとても疲れた
これは tired が形容詞として使われているんです。だから very を使っているんです。
また very は形容詞として名詞を強めることもあります。
これは私が欲しかった、まさにその時計です。
very が名詞を修飾するやつは知らなかったよ。それにしても very と much の使い分けが難しい。例文を何回も口に出して、慣れていくしかないですね。
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