「have+過去分詞」の形で現在完了になります。現在完了にはいくつか用法があり、その用法ごとに訳し方が違います。どの用法のときに、どういった訳をすればよいのでしょうか。現在完了でよく使われる単語と、それを使った現在完了の訳し方について解説します。
現在完了の用法ごとの意味の違い
現在完了の形は「have + 過去分詞」です。主語が3人称・単数のときは 「has+過去分詞」になります。その意味は用法によって違い、次のようになります。
経験用法 →「~したことがある」
完了用法 →「~したところだ」
結果用法 →「~してしまった」
こんなにたくさんの用法があったら、日本語訳をするときにどれを使ったらいいかわからないよ。っていうか、「~したことがある」「~したところだ」……??? 言葉すら覚えられないよ。
覚えられないなら、無理をして覚える必要はないよ。
え? でも、覚えなくちゃ日本語訳ができないでしょ?
「~したことがある」「~したところだ」「~してしまった」という言葉を覚えるよりも、次の単語の意味を覚えるほうが、日本語訳をするには役に立ちますよ。
現在完了でよく使う単語
since ~ / ~から、for ~ / ~の間
ever / [疑]今までに、never / [否]一度も~ない、before / 以前に、once / 一回、twice / 二回、three times / 三回
just / ちょうど、already / もう、yet / [否]まだ [疑]もう
どっちにしろ、たくさん覚えなくちゃいけないのか……ブツブツ、はい、だいたい覚えられましたよ。
じゃあ、その頑張りが、どのくらい日本語訳に役立つのかを、実際の問題で確認してみましょう。
1. I have written a letter in English once.
2. I have already cleaned my room.
3. I have read this book since last month.
1. 「once」は「一回」だから、
『私は一回英語で手紙を……書いたことがある』
2. 「already」は「もう」だから、
『私はもう部屋を掃除……してしまった』
3. 「since ~」は「~から」だから、
『私は先月からこの本を……ずっと読んでいる』……できた……
あまり意識しなかったのに、「したことがある」や、「してしまった」と、用法を使い分けることができました。
そうなんです。実は、先ほど挙げた「現在完了でよく使う単語」をもとに訳をすると、それぞれの用法を自然と使い分けられるんですね。
だから、「~用法」のときはどういう訳になるんだろう? なんて余計なことを考えなくていいですよ。
コメントをどうぞ