第4文型の「give 人 物」の文は、第3文型の「give 物 to 人」の文に書きかえられます。第4文型から第3文型に書きかえるときに、どういう点に注意するべきでしょうか。「give 人 物」の書きかえで注意すべき点と、その考え方について解説します。
「give 人 物」から「give 物 to 人」への書きかえ方
こうかなぁ。
あれ? ( ) の数が余っちゃったよ。
him と her picture の順番が入れ替わっていますよね。実はこのとき、him の前に前置詞が必要なんです。
「give 人 物 / 人に物をあげる」は「give 物 to 人」に書きかえられます。「物 → 人」の順番のときは「人」の前に to を忘れないようにしましょう。
ということは、さっきの問題はこれでいいんですね。
「give 人 物」から「give 物 to 人」への考え方
でも、なんで「物 → 人」の順番のときには「人」の前に to が必要なのですか?
なんでかというと……「~に」にあたる単語が必要だからですよ。
でも「人 → 物」の順番のときでも、「~に」はあるけど to はいらないんでしょ。
give は後ろに「人 → 物」という順番になるときは、「…を~にあげる」というように、give自体 に「を・に」の意味が含まれています。
それに対して give の後ろに直接「物」がくるときは、「…をあげる」というように、give 自体に「を」の意味しか含まれません。
なので、give の後ろに直接「物」がくるときに「~に」と「人」を付け加えたいときは「to 人」というように「~に」をあらわす to が必要なのです。
何を言っているのか理解できません。
じゃ、こう考えてみよう。「~に」という意味で「人」を使うとき、それは「目的格 (アイ・マイ・ミーでいうところの3つ目)」になります。そして目的格の場所は「動詞の直後」と「前置詞の直後」のいずれかです。
「人 → 物」の順番のときの「人」の位置は動詞の直後です。それに対して「物 → 人」の順番のときの「人」は、前に「物」がくるので動詞の直後になることができません。
目的格の場所は「動詞の直後」と「前置詞の直後」のいずれかなので、動詞の直後がダメなら、前置詞の直後にならなくてはなりません。なので「物 → 人」のときの「人」の前には、前置詞の to が必要なのです。
??? やっぱり、理解できません。
じゃ、少し話を変えて、日本が戦争に負けて、アメリカ人の軍人が日本に来たとき、日本の子供が最初に覚えた英語があるんだけど、それが「ギブ・ミー・チョコレート」なんだって。「チョコレート頂戴!」って意味だけど、「give 人 物」の順番になっているね。
まずはこの「ギブ・ミー・チョコレート」を暗記してしまうこと。何回も口に出して練習しておこう。
それが覚えられたら次は「キブ・チョコレート・トゥー・ミー」と覚えよう。ポイントは「キブ・チョコレート」と「トゥー・ミー」の間に、少し区切りを入れてやる感じで言うこと。これも何回も口に出して練習しよう。
その「ギブ・ミー・チョコレート」「キブ・チョコレート・トゥー・ミー」の2つの文が自分のものになれば「give 人 物」「give 物 to 人」は意識しなくてもできるようになりますよ。
それはわかりましたが、「物 → 人」のとき「人」の前に to が必要な理由は?
give は第3文型と第4文型のどちらもとることができる動詞で、第3文型は動詞の後ろには目的語が1つしかなく、第4文型は目的語を2つ取ることができ……
というかその辺の理屈は、高校に入ったら文型のところでやるので、今は「人 → 物」から「物 → 人」になると、その間に to (もしくは for ) が入る、と覚えておいたらいいよ。
とりあえずこの辺は理屈であれこれ考えるよりも、何回も口に出して練習するほうがいいんですね。
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pointの中で、giveがgeveになってますよ
修正しました。ご指摘ありがとうございます。