定期テストで90点を目標とする人は多いです。定期テストで90点は、通知表でまず「5」がつくだろうという、一つの目安です。
その90点という点数を、毎回確実に超えてくる人がいます。それに対して、時々は90点を取ることができるのですが、普通は80点台どまりな人がいます。
普段の授業の様子は、どちらも似たような感じです。むしろ後者の方が、その場での理解が速いこともあります。さて、「常に90点以上をとる人」と、「時々しか90点がとれない人」には、どういう違いがあるのでしょうか。
定期テストの点数をきめる要因
先ほど書いた通り、定期テストで「常に90点以上をとる人」と、「時々しか90点がとれない人」がいます。彼らは、普段の授業において差はありません。同じように説明を聞いて、同じように理解しています。その場その場でやらせる練習問題の正答率も、特別な差を感じません。
では宿題のやり方でしょうか。これは多少あるかもしれません。宿題のやり方が雑な人は、定期テストの点数が安定しない傾向が、あるようにも感じます。でもそれほど大きな差になるとも思えません。実際、常に90点をとるような人でも、宿題のやり方がお粗末だった人はいました。
定期テストの点数は、もっと簡単なことで決まります。実は、定期テストの点数を決める最大の要因は、テスト前の勉強です。テスト前の勉強を頑張ったか、頑張らなかったかで点数が変わります。テスト前の勉強でどういう勉強をするのかが、定期テストの点数を決めるのです。
目標があるかないか
テスト前の勉強を頑張ったか、頑張らなかったかで点数が変わると言いました。当たり前の話ですね。つまり、定期テストで常に90点以上をとる人は、テスト前の勉強を頑張った。時々しか90点がとれない人は、テスト前の勉強をそこまで頑張れていなかったのです。
では、なぜそのような差が生まれるのでしょうか。
一つは目標があるかないかです。時々しか90点がとれない人は、そもそも90点を、目標に置いていないことが多いです。なのでその人が87点取ったとして、私が「おしかったね、あと3点で90点だったね」と言っても、「まぁ、僕的には満足です」という返事が返ってくることもあります。
目標を設定することと、実際にその点数がとれることに、相関はないという人がいるかもしれません。もちろんテスト範囲は毎回違いますし、難易度も毎回違います。ですが不思議なことに、実際の点数は、その人の目標点数に引き寄せられていくのです。
みなさんのなかで、目覚まし時計のアラームをセットして、寝ている人がいるかもしれません。毎日同じ時間にセットしている人が多いでしょう。するといつのころからか、目覚まし時計よりも少し早く目が覚めるようになっていませんか。
何か一つ基準となるものが決められると、それに意識や体が引き寄せられるのです。
少し高い目標を持つ
とはいえ、目標を90点ときちんと設定して、それに向けてがんばっているつもりなのに、時々しか90点がとれない人もいます。むしろそういう人の方が多いかもしれません。
ではそういう人と、常に90点以上をとる人では何が違うのでしょうか。
たとえ話を一つしてみます。
時間にルーズな友達がいます。彼は毎回30分遅刻します。そこで周りのみんなは考えました。時間にルーズな友達だけ、集合時刻を30分前で連絡したのです。するとみんな時間ちょうどに、待ち合わせられますね。
常に90点をとる人には、それと同じようなことが起こっています。
実は、常に90点以上をとる人の目標の点数は「95点」なのです。常に90点以上をとる人と、時々しか90点がとれない人の間では、目標の点数が違うのです。
そして時々しか90点がとれない人と同様に、常に90点以上をとる人も悩んでいます。彼らは「時々しか95点がとれないなぁ」と思っているのです。
まとめ
常に90点以上をとる人と、時々しか90点がとれない人の違いについて、書いてみました。目標の有無もありますが、一番大きいのは目線の違いです。定期テストで常に90点以上をとる人は、95点を目標に頑張っています。
この意識の差は、テスト後にも及びます。90点が目標なら、90点がとれれば満足して見直しはしません。ですが、95点が目標なら、90点であっても見直す問題が出てきます。その中で意識づけがされます。そして目覚ましのアラームよりも早く目が覚めるように、定期テストで常に90点以上とれる人になるのです。
もちろんこれは、「時々しか80点がとれない人」、「時々しか70点がとれない人」にも同じことが言えます。点数がいまいち伸び悩んでいる人は、目標がどうだったのか、一度振り返ってみるといいかもしれませんね。
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