問1
問1
Some companies have ( ) a new policy of using English as the official in-house language.
1. absorbed / 2. accompanied / 3. adopted / 4. appointed
【解説】
うーん、これは単語の意味を知っているか知らないかの問題ですね。
1. absorbed は、2011年のセンター試験に出題されていました。2009年センター試験にも出題があります。意味は「吸収する」です。
2. accompanied は「~を伴う」の意味です。この単語は自動詞と間違いやすい他動詞として有名でして、accompany with ~ というミスをしてしまいがちです。
もし with を使うのなら accompany a singer with the piano のような形になります。ところでなぜこの英単語が選択肢に入っているのだろう? まさか主語の companies にかけているのだろうか・・・
3. adopted は「(意見や方針) を採用する」の意味です。とはいえあまりなじみのない言葉ですよね。なじみの言葉だと、オプションという言葉があります。
携帯電話でもオプションサービスがあり、たとえば「迷惑電話撃退サービス」や「三者通話サービス」など選択的に追加することができますね。その「オプション / option」の [opt] は adopt の [opt] とも関係するわけです。ラテン語で「・・・を選ぶ」という意味だそうです。
4. appointed は「~任命(指名)する」の意味です。
普通に考えて正解は 3.ですね。今回は「a で始まる少しなじみの薄い単語を集めました」・・・という感じの問題だった印象ですね。
【正解】3
問2
問2
Could you show me how to make my mobile phone ring differently, ( ) who’s calling me?
1. depending on / 2. in spite of / 3. on behalf of / 4. relying on
【解説】
・・・( ) には「~かによって」という言葉が入りそうですね。
make my mobile phone ring の部分は「make O C (原形不定詞) / OをCにする」になっていることに注目しましょう。
1. depending on は「~に依存する」の意味。
浜崎あゆみの曲に Depend on you があります。名曲!
2. in spite of は「~にも関わらず」の意味。似たような意味の単語に regardless of があります。どのような違いがあるのかというと、
regardless of は「~という条件は無視して」
どちら英文中に出てくれば「~に関わらず」となるのが悩ましいですね。
3. on behalf of は「~のために、~を代表して」の意味。
4. relying on は「~をあてにする・~に頼る」の意味です。
rely on も depend on も「~に頼る・依存する」のですが、rely on はその相手のことを信頼して「依存する」つまり自ら主体的に「依存している」のに対して、depend on は相手を信頼するしない関係なく勝手に「依存する」という状況になるということです。
今回の問題は「電話がかかってくる相手が誰か」に依存して電話のメロディーが変化するのですが、当然そこに主体性なんてものはありませんよね・・・というか分かりにくければ「~によって」の意味では depend on ~ であると覚えておくのがよいかもしれませんね。
【正解】1
問3
問3
Ms. Bell is stuck in a traffic jam. The important meeting will have finished by the time she ( ).
1. arrives / 2. may arrive / 3. will arrive / 4. will have arrived
【解説】
is stuck in ~ で「~にはまり込み動けなくなる」の意味です。stuck は [stick / 突き刺す] の過去分詞です。「突き刺す → 突っ込む → はまり込む → 動けなくなる」の意味の広がりが面白いですね。
問題は選択肢を見てもらえれば例のアレですね。さすがに when で「~の時 / いつ」、if で「~かどうか / もし」で見分けるパターンはあまりに有名になりすぎたので、センター試験では出題されなくなりました。
しかし上記のように「時をあらわす副詞節の中は未来のことでも現在形を使う」の問題はしばしば出されます。今回は by the time 以下が時をあらわす副詞節となります。
ということで正解は現在形の1.ですね。3. 4. は will があるのでダメ。2. は・・・数合わせの選択肢でしょう・・・。
【正解】1
問4
問4
We had the microwave, the toaster and the heater all ( ) at the same time, and the circuit breaker switched off.
1. in / 2. on / 3. up / 4. with
【解説】
ブレーカーが落ちちゃったということは、すべての電化製品を「オン」にしたということですね。ということで答えはもうわかりますね。2. の on です。
ちなみに have ~ on の形で、(着物・帽子・靴など) を身につけている、(電気など) をつける、の意味になります。今回は二つ目のパターンでした。
最後に the circuit breaker switched off. がありますので、それでわかった人もいたかもしれませんね。センター試験出題者の優しさ・・・かな?
【正解】2
問5
問5
Mr. Brown looked over the cliff and found he was standing at the edge of a ( ) drop.
1. circular / 2. cubic / 3. horizontal / 4. vertical
【解説】
選択肢の意味は
1. circular 「円形の」・・・「ミステリーサークル」という言葉から想像できる (?)
2. cubic 「立方体の」・・・「ルービックキューブ」から想像できる (?)
3. horizontal 「水平な」・・・中学英語の教科書に「ニューホライズン」がありますね。
4. vertical 「垂直の」・・・そういえば「バーティカル・リミット」という映画がありましたね。面白かったですよ。
まぁ崖なんですから「垂直の」ですよね。ということで正解は4。
【正解】4
問6
問6
You can apply for this overseas program on the ( ) that you have a letter of recommendation from your teacher.
1. condition / 2. limitation / 3. requirement / 4. treatment
【解説】
apply for ~ / ~を願い出る・申し込む。
apply は「~を塗る、つける」という意味です。そこから「(資金などを)[ある目的に〈to〉]に当てる」や「(規則などを)[~に 〈to〉]適用する」の意味になり、そして「[~を〈for〉]申し込む]の意味になります。意味の広がりが半端ないですね。
選択肢の意味は
1. condition
状態
2. limitation
制限
3. requirement
必要・要求
4. treatment
取り扱い・治療
正解は 1. です。on the condition that ~ で「~という条件で」の意味になります。接続詞の if と置き換えても、意味は通じることにも注目!
【正解】1
問7
問7
“I heard Daiki’s sisters are twins. Have you met them?”
“No, I haven’t met ( ) of them yet.”
1. each / 2. either / 3. every / 4. neither
【解説】
「いいえ、私はまだ彼女たちの( )に会ったことないわ」
まず( )に入るのは(代)名詞ですね。選択肢のうち every は形容詞の用法しかありませんので、この時点で消すことができます。
また話の流れから「二人ともに会っていない」ですよね。ということは「4. neither かぁ~」としてしまうと、それはセンタ試験出題者のワナにかかることになります。
確かに neither は「どちらも~ない」の意味ですが、よくよく見てみると上の英文は否定文ですよね。これが肯定文なら neither で正解でした。
ということで正解は 2. either です。either は肯定文で「(2者のうち)どちらか一方」の意味ですが、否定文では「(2者のうち)どちらも~ない」とになります。
選択肢 1. each は「それぞれ」の意味で、1つ1つを強調しています。だから each は単数扱いなのですね。ちなみに all は全体を一まとめにして「すべて」の意味です。複数扱いですね。
ところで選択肢 3. every を含む語は何扱いかというと・・・「単数扱い」です。ややこしいですなぁ。
【正解】2
問8
問8
You should not let your personal emotions ( ) in the way of making that important decision.
1. stand / 2. standing / 3. to be stood / 4. to stand
【解説】
stand in the way of ~ で「~のとおり道に立つ → ~の邪魔をする」の意味になります。確かにとおり道に立たれると邪魔ですよね。
選択肢を見てみると 1. は原形、. 2は動名詞(現在分詞)、3. 4. は不定詞となっています。本文中の let に気がつけばもう答えはわかりますね。「let+O+原形不定詞 / Oに~をさせる」のパターンです。ということで正解は 1. stand ですね。
ついでに使役動詞のニュアンスの違いを確認しておきましょう。
have+O+原形不定詞 /~させる
let+O+原形不定詞 /~するのを許可する
また get も使役動詞なのですが、これは「get+O+to不定詞」と「to不定詞」を取ることも覚えておくといいですね。
【正解】1
問9
問9
“Which girl is Shiori?”
“The one ( ) had a chat with a moment ago.”
1. I / 2. myself / 3. that / 4. who
【解説】
「つい先ほど ( ) が雑談していた子だよ」
The one [( ) had a chat with] a moment ago.
[ ] 内は The one にかかる節であることに注意です。
[( ) had a chat with] が節であることがわかれば、had が動詞ですからその前の ( ) は主語になります。ここで 2. myself を消すことができます。
もし ( ) に 3. that や 4. who を入れるとすると with の後ろにくる単語がなくなってしまいますね。
では ( ) に 1. I を入れて、その前には関係代名詞の that が省略されていると考えてみましょう。The one that I had a chat with ・・・
そして the one の one は girl ですからそれを節の文に当てはめてみると、I had a chat with the girl となり、「私はその女の子と雑談した」となります。これで問題ないですね。
【正解】1
問10
問10
After he joined the travel agency, he worked hard to improve his English in order to carry ( ) his duties more effectively.
1. away / 2. back / 3. off / 4. out
【解説】
不定詞には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の3種類の用法がありました。この内「~するために」の意味をあらわすものをが「副詞的用法」です。
そしてその「~するために」の目的の意味をより強調した表現が in order to ~ になります。つまり in order to ~ も不定詞の副詞的用法の1つとも言えるのです。
それを踏まえてこの問題文をもう一度見てみると、
英語を上達させるために
in order to carry ( ) his duties
義務を実行するために
という2つの不定詞の副詞的用法が使われていることがわかります。
どちらも不定詞の副詞的用法で「目的」をあらわすものですが、in order to が使われている分「義務を実行する」方がより目的意識が強いです。
「英語を上達させる」のは確かに目の前の目的ではありますが、あくまで義務を実行するための中間目標となります。言い換えると「義務を実行する」のが目標で、「英語を上達させる」のがその手段です。
目的と手段を取り違えてはならない」・・・これは社会人になると(学生の間もそうですが)常に意識しておくべきことです。
まず選択肢 1. 2. 3. ですが、
carry away ~ / ~をさらっていく
carry back ~ / ~を戻す
carry off ~/ ~を運び去る となります。
残す選択肢 4. は carry out ~ / ~を実行する という意味です。
KANの名曲「愛は勝つ」でも carry on ~♪ carry out ~♪ という歌詞がありましたね。ちなみに carry on ~ は「~を続ける」の意味です。
また宝くじなどでおなじみの「キャリーオーバー / carry over」は「~を持ち越す」の意味です。
【正解】4
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